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Jリーグ 5年前

磐田、武器消失で攻撃は最低評価のE。怪我人続出は事実も…POで残留と課題残る1年に【2018年Jリーグ通信簿】

シリーズ:2018年Jリーグ通信簿 text by 編集部 photo by Getty Images

磐田の2018シーズン通信簿

genjubilo
ジュビロ磐田の2018シーズン基本フォーメーション

攻撃力:E
守備力:C
采配:D
人事:D
安定感:D

 昨季の武器だったカウンターとセットプレーが出せなくなったことで、攻撃の怖さは減退した。総得点35はリーグワースト2位であり、低評価にせざるを得ない。失点数は突出して多いわけではないが、堅守が売りだった昨季を考えれば残念は結果だ。奮闘してはいたが、いたずらにスペースを空けてしまう悪癖も顔を出し、相手の餌食となっていた。

 名波監督は3バックと4バックを使い分け、今季は新システムも導入。選手の力を引き出そうとしたが、プラスに働いたとは言えなかった。夏に補強した大久保は説明不要の点取り屋。名波監督はこのストライカーを2トップの一角やシャドーに置き、自由を与えた。しかし、うまくハマらなかった。大久保に自由を与えるのなら、他の選手には明確なタスクを授け、彼を活かすような戦い方を構築したかった。

 同じく夏に加入したエレンは怪我もあってフル稼働できず、シーズンを通して主力としてプレーした新戦力は田口泰士のみだった。

 そんな中、少しずつだが若手が台頭してきた。上原力也はボランチでレギュラーを張るまでに成長し、終盤に出場機会を得た大南拓磨も順調に成長すれば化けそうだ。荒木大吾は切り札になり、小川航基は重圧のかかる場面でゴールを奪った。

 彼らは磐田の未来を背負うべき選手であり、今季の失態を挽回できるかは若手の成長次第といっても過言ではない。

【了】

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