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韓国が生んだ別格の存在、ソン・フンミン。ケインと織りなす完璧な攻撃力。土台となるあの選手もカギに

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

怒涛のゴールラッシュで大勝

 それでも、トッテナムの勝負強さはこんなところでは折れなかった。運も味方につけ、すぐに同点に追いつくのである。

 27分、センターライン付近からケインが浮き球のスルーパスをソン・フンミンに供給。ボールは少し伸びてしまったが、処理しようとしたジョーダン・ピックフォードとクルト・ズマが衝突し、ボールは背番号7の元へ。同選手は無人のゴールへ流し込み、1点を返した。

 ここから、トッテナムの怒涛のゴールラッシュが幕を開ける。35分、シソコが左サイドのソン・フンミンへスルーパスを出すと、同選手はそのままシュートを放つ。一度はピックフォードに弾かれたが、こぼれ球をアリが押し込み逆転に成功。

 41分にはキーラン・トリッピアーの放ったFKのこぼれ球をケインが押し込み3-1。前半だけで2点のリードを奪った。

 後半に入ってもトッテナムの勢いは落ちず。48分にはエリクセンが見事なボレーシュートを叩き込み4-1。その後シグルズソンに1点を返されるが、トッテナムはエバートンの反撃をものともせず、逆に相手を圧倒し続けた。

 61分には味方からのパスを受けたソン・フンミンがピックフォードと1対1に。背番号7は相手GKの股の下を通し、ゴールネットを揺らした。

 74分にはベン・デイビスのパスを受けたソン・フンミンが左サイドを駆け上がると最後はケインへ低いクロスを送る。エースストライカーはこれを冷静に流し込み6-2。敵地で爆発的な攻撃力をフル稼働させたトッテナムが、大勝を収め、リーグ戦4連勝とした。

 この結果を受け、首位・リバプールとは勝ち点差6、2位マンチェスター・シティとは勝ち点差2となっているなど、トッテナムはまだまだ優勝の可能性を残している。ここからどれだけ上位に喰らい付いていけるかがカギとなりそうだ。

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