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レスター守護神、ヘリ墜落事故を振り返る。「あれほど無力なのは恐ろしかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

キャスパー・シュマイケル
レスター・シティのキャスパー・シュマイケル【写真:Getty Images】

 レスター・シティのデンマーク代表GKキャスパー・シュマイケルは、同クラブのオーナー・会長だったヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏が命を落としたヘリコプター墜落事故の衝撃について改めて振り返った。英メディア『スカイ・スポーツ』に語っている。

 レスターをプレミアリーグ初優勝の歴史的快挙に導いたスリヴァッタナプラバ氏が搭乗したヘリコプターは、今年10月27日の試合後にホームスタジアムから飛び立った直後に墜落。同氏を含む搭乗者5人全てが死去する悲劇となった。

 シュマイケルは、その事故を最も近くで目撃することになった選手だった。墜落現場に駆けつけた同選手は、搭乗者を助けるため危険を顧みず炎の中に飛び込もうとしたが、警察に制止されたと報じられていた。

「残念ながら、細かい部分まで全てを覚えている」とシュマイケルは事故の記憶について語った。シュマイケルは試合を終えたあと、デンマークから来た家族にスタジアム内を案内しており、ピッチ上から飛び立つヘリコプターを一緒に見送ったという。

 だがヘリコプターは間もなく制御を失い、スタジアム外に墜落した。「すぐに通路から駆け出して、スタジアムのそちら側に回った。警察を呼ぶように周囲に叫びながら飛び出した。警備員の一人が僕を見て後をついてきてくれた」とシュマイケルは語る。

「近くまで行くことができて、警備員は僕よりも近くまで行った。彼は何かしようとしていたが、熱によって誰も何もすることができないのは明らかだった。あれほど無力なのは本当に恐ろしくて酷いことだった」とレスター守護神は2ヶ月前の惨事を思い出している。

【了】

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