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負けたら責任感じる立場の柴崎岳「強い覚悟と決意を持ってここにきた」

text by 編集部 photo by Getty Images

柴崎岳
柴崎岳【写真:Getty Images】

 日本代表は4日、アジアカップが開催されるUAEで合宿2日目の練習を行った。MF柴崎岳は、「全試合フル出場するつもり」で準備に取り組んでいる。

 9日に初戦のトルクメニスタン戦を控える日本代表。この日のトレーニングではMF守田英正が負傷を訴えて練習を途中で切り上げるアクシデントが起きている。また、MF遠藤航が発熱で合流が遅れている状況だ。

 ボランチの選手層が気になるところだが、「ちょっと言葉は悪いかもしれないですけど、彼らがいてもいなくても、僕個人としては全試合出てフルでやるつもり」と柴崎。「そのくらいの決意と自信と責任感も感じますし、ホントにケガと体調の部分は気を付けて調整したいなとは思ってます」と、気を引き締めた。

 その一方で柴崎は、「ワールドカップの時はどちらかというと、個人的にコンディションの部分はちょっとうまくいかなかった感覚がある」と話している。「ポーランド戦とベルギー戦はフィジカルがだいぶ落ちているという感覚の中でやっていた」とのことで「それを教訓にしなければいけないと思います」。だからこそ、「1人で全試合フルでやりたい、とは言いつつも、誰が出てもという部分もチーム力として必要」と述べた。

 柴崎は「強い覚悟と決意を持ってきた」と語る。

「若いときであれば、もちろんチームの目標として優勝で、それに貢献していくっていう部分がありましたけど。若ければ、経験にも糧にも失敗も許される年代でもあると思うんですけど、まあ、そうも言っていられない年代にも立ち位置にもなったんで、ホントに負けたら多くの責任を感じる立場でもあるんで、それくらいの強い覚悟と決意を持ってここにやってきた。僕にとってそういった立ち位置の大会…、立ち位置というか、そう認識している大会ですかね」

 もちろん、目標は優勝だ。「個人的に負けて得られるものはほとんどないと思っている」と柴崎。「勝つことだけで得られる、優勝したときだけに得られる自信と誇り」があり、それが「日本代表としての自信」につながると確信している。

 そのためにも、まずは最初に一歩が重要だ。「初戦は良い形で勝利したいと思います。こういった方式の大会は、初戦が非常に大事になると思いますし」。柴崎はトルクメニスタン戦に向けて、最高の準備を心がけている。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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