マヌエル・スカボーネ(写真はパルマ在籍時)【写真:Getty Images】
イタリアの2部リーグにあたるセリエBで、キックオフからわずか5秒後のプレーで選手が負傷したことで試合が中断され、そのまま中止されるという異例の事態となった。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えている。
現地時間1日に行われたセリエB第22節の試合でレッチェとアスコリが対戦。アスコリのキックオフで試合が開始されたが、その直後にアクシデントが発生した。
アスコリが一旦自陣に戻したボールを相手陣内へ大きく蹴り上げると、アスコリのFWジャコモ・ベレッタとレッチェのMFマヌエル・スカボーネが空中戦で競り合い。この競り合いで頭を強く打ったスカボーネは意識を失った様子でピッチ上に倒れ込んだ。
周囲の選手たちは異常事態であることにすぐに気が付き、メディカルスタッフも駆けつける。最終的にはピッチ上に乗り入れた救急車に乗せられてスカボーネはピッチを後にした。試合が再開されることはなく、そのまま中止が決定された。新たな開催日は未定となっている。
レッチェがその後行った発表によれば、スカボーネはすぐに意識を取り戻し、検査のため病院に搬送されたとのこと。幸い大事には至らなかったようだ。翌朝には空中戦で交錯したベレッタがスカボーネの病室に見舞いに訪れたことも伝えられている。早ければ2日に退院できる可能性もあるようだ。
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