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好調・マンUが崩壊した理由。脅威となったPSGの“あのコンビ”、ポグバ退場も追い討ちに

チャンピオンズリーグ・ベスト16、マンチェスター・ユナイテッド対パリ・サンジェルマンの一戦が現地時間12日に行われ、2-0でアウェイチームが勝利している。リーグ戦では好調を維持していたマンチェスター・Uだが、この試合では力の差を見せつけられ、まさかの完敗となった。崩壊を招いた原因は、一体なんだったのだろうか。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

対照的だった両チームの状況

マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・UはホームでPSGに0-2の敗北を喫した【写真:Getty Images】

 欧州No.1クラブを決めるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)もいよいよ決勝トーナメントに突入する。1回戦からリバプール対バイエルン・ミュンヘンといった注目試合が数多く組まれており、ここからさらにハイレベルな戦いを見ることができるだろう。

 決勝トーナメント1回戦の初日となった12日にはマンチェスター・ユナイテッド対パリ・サンジェルマン(PSG)といった強豪同士の対決が行われた。舞台はオールド・トラッフォード。スタジアムはほぼ満席、アウェイのPSGサポーターも多く駆けつけていた。

 オーレ・グンナー・スールシャール監督就任後、無敗を維持するなど好調ぶりを発揮してきたマンチェスター・Uは、主力に怪我人もなく、この日もベストメンバーで試合に入ることができた。なかでも注目はポール・ポグバ。リーグ戦では直近4試合で4ゴールを挙げるなど状態が良く、CLでも同様の活躍が求められた。

 一方でPSGはやや不安な状況に陥っていた。チームの絶対的存在であるエディンソン・カバーニ、ネイマール、トマ・ムニエが負傷により離脱中。3日に行われたリーグ・アン第23節の対リヨン戦ではリーグ初黒星を喫しており、9日に行われたボルドー戦でも勝利こそ収めたものの、内容が著しくなくトーマス・トゥヘル監督も不満そうな表情を浮かべていた。

 そんなPSGはマンチェスター・U戦で4-5-1のフォーメーションを採用。1トップにはキリアン・エムバペを配置し、トップ下にユリアン・ドラクスラー、左にアンヘル・ディ・マリア、右にダニエウ・アウベスを起用した。

 この前線4人がどのようにしてホームチームの守備陣を崩し切るかが、PSGにとっては大きなポイントになっていた。

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