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リバプール、無得点ドローも悪くない? その理由と、フィルミーノが感じさせた可能性

チャンピオンズリーグ・ベスト16の1stレグ、リバプール対バイエルン・ミュンヘンの一戦が現地時間19日に行われ、0-0のドローに終わっている。ホームで得点を奪えなかったリバプールだが、すべてを悲観すべきではないのも事実。その理由とは。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

ホームで無得点も悲観すべきではない

リバプール
リバプールはホームでバイエルンとドロー【写真:Getty Images】

 0-0という結果に満足感を示すのは間違いなくバイエルン・ミュンヘンだ。現地時間19日、チャンピオンズリーグ・ベスト16の1stレグでリバプールと対戦した同チームは、アウェイという難しい状況ながら、安定した守備を90分間継続し、失点を許さなかった。CL8季連続の8強進出へ、一歩前進したことは確かな事実だ。

 一方でリバプールにとっては難しい試合となった。守備的な入りを見せたバイエルンに対し、ボールを保持することはできていたし、チャンスも少なくはなかった。事実、データサイト『Who Scored』によると、リバプールはこの試合で計15本ものシュートを放っている。

 ただ、枠内シュートの数はわずか2本。その他は枠外シュート、あるいはシュートブロックに遭っている。これでは無得点に終わるのも無理はない。

 ストロングポイントであるカウンターの部分でも、リバプールは肝心な場面でミスを連発した。それ以上にバイエルンの守備が良かったという面はあるかもしれないが、良いリズムを掴めずに焦ってしまっている印象は否めなかった。

 モハメド・サラーやサディオ・マネはサイドでボールを受け、そこからの仕掛けで再三バイエルンの脅威となっていたが、フィニッシュに持っていくためのラストパスがうまく繋がらない。最後の最後で、バイエルン守備陣に捕まり、自陣に押し戻される場面が増えていた。

 リバプールにとってアンフィールドで無得点に終わったのは痛い。だが、CLベスト8進出に向けては厳しい船出となったが、すべてを悲観すべきでないのも事実だ。

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