久保裕也の可能性は開かれたか? 「そこは応えられたかなあ」。新体制で得た手応え

ニュルンベルクのFW久保裕也は、ミヒャエル・ケルナー前監督の下では出場機会を大きく減らしていた。しかし、新たに就任したボリス・ショメルス監督の初陣となった18日のドルトムント戦で先発。徹底した守備戦略の中で手応えを得るパフォーマンスを見せた。チームの1部残留に貢献することが出来れば、次の世界への扉は開かれるはずだ。(取材・文:本田千尋【ニュルンベルク】)

2019年02月21日(Thu)8時00分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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『とにかく守備のところで見せてほしい』

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久保裕也は再びチャンスを掴んだ【写真:Getty Images】

 試合終了の笛が鳴った。スコアは0-0のままだった。にもかかわらず、スタジアムに詰め掛けた観衆は、まるで大勝したかのような喜びに沸いた。

 試合後、ボリス・ショメルス新監督は「私たちのチームが作り上げた試合にとても満足している。私たちは自覚していたよ。情熱を持って守備をしなければならないということをね」と振り返った。

 2月18日、冬の透きとおった夜に浮かぶマックス・モーロック・シュタディオン――。

 ブンデスリーガ第22節。1.FCニュルンベルクは、ホームにボルシア・ドルトムントを迎え撃った。最下位と首位の直接対決。12日、成績不振を理由にミヒャエル・ケルナー前監督は解任となった。代わって就任したばかりのショメルス監督にとっての初陣は、つまり1部残留を信じるニュルンベルクにとって重要な一歩である。

 この転換期の中で、久保裕也は、再びチャンスを掴んだ。ドルトムント戦で久保は、[4-1-4-1]の布陣の右サイドで先発。シュメルス監督からは、「とにかく守備」を求められたという。

「相手もドルトムントですし、僕らがボールポゼッションをする時間はかなり短いっていうのが試合前から分かっていました。『とにかく守備のところで見せてほしい』と、監督から言われていて、それを今日はすごく意識はしました」

 そう振り返る久保の言葉からは、CLクラスの相手に圧倒的な劣勢を覚悟しながらも、なんとか勝ち点をもぎ取ろうとするニュルンベルクの覚悟が伝わって来る。

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