“湘南スタイル”が新たなトレンドになるか。体現された指揮官の“恐れない”アプローチ【英国人の視点】

2019年02月27日(Wed)10時20分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images
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先制ゴール後も引かず。“恐れない”アプローチを体現

 先週末の開幕戦では間違いなく印象的な戦いを見せた。昨季のサプライズチームだった北海道コンサドーレ札幌に対し、自信と成熟を感じせる攻撃的パフォーマンスを披露し、本拠地平塚で2-0の勝利を収めた。

 試合はまるでバスケットボールのように見えることもあった。ボールがミドルサードにある時間はごくわずかで、両チームとも交互にボールを持ってはスピードあるドリブルや素早いパス交換で相手エンドにまでなだれ込んでいた。

 前半は両チームに先制のチャンスがあったが、後半開始から少し経つと札幌は主導権を相手に明け渡した。おそらくは湘南を引っ張り出してカウンターを繰り出すことを期待していたのだろう。だがホームチームがインテンシティを維持して試合のペースを握ったのに対し、札幌は反撃の糸口を掴むのに苦戦し、当然の流れとして武富孝介の2ゴールにやられてしまった。

「試合の最初は相手の方がボールを持っていて、僕らが持ってもなかなか攻撃を組み立てられませんでした。でもその流れから抜け出して、前半から何度かカウンターでチャンスを作ることができました。後半にはもっと速く攻撃を仕掛けたいと思って、相手より走れる自信があったので、そこを活かしたいと思っていました」と武富は試合後に話していた。

 82分には山根視来が右サイドで精力的な働きを見せ、GKク・ソンユンの目の前にこぼれたボールを武富が押し込んで先制ゴール。その後も湘南が引こうとしなかったのは、監督の“恐れない”アプローチを体現する姿勢だった。

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