いわきFCの育成革命(後編)。中学生年代は体育からやり直し、地域の社会的問題解決も視野に【いわきFCの果てなき夢】

2019年03月01日(Fri)10時05分配信

シリーズ:いわきFCの果てなき夢
text by 藤江直人 photo Editorial Staff
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日本のスポーツ界全体をも底上げしていく夢を使命に

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いわきスポーツクラブ(いわきFC)のアドバイザーを務める小俣よしのぶ氏【写真:編集部】

 そして、2019年からは満を持して、アカデミーに生物学的年齢などの成長特性に基づくカテゴリー分けを取り入れた。成長期の真っ只中にいる子どもたちを年齢でひと括りにするのではなく、個別的な特性に合わせながら、それぞれがもつ能力の最大化を図っていくチャレンジは、既存のクラブではおそらく受け入れられなかったはずだ。

「以前からやりたい、具現化したいと思っていたこととちょうど理念が合いました。いわきFCは大倉代表取締役がそういう事情もおわかりになったうえでスタートしていますし、もちろんドームさんの意向や方向性とも合致している。さまざまなところでアドバイザーを務めさせていただいているなかで、いわきFCはかなり先を突っ走っていると思います」

 小俣氏によれば、ドームは最終的には日本版IMGを目指す意向をもっているのではないかと感じている。アメリカ・オハイオ州に本社を置くIMG(インターナショナル・マネジメント・グループ)は、世界的に著名なアスリートをクライアントとして、そのマネジメントなどを総合的に手がける存在として君臨している。

 日本人アスリートでは、テニスの錦織圭や大坂なおみ、ゴルフの松山英樹、卓球の石川佳純、フィギュアスケートでは引退した浅田真央さんらがクライアントに名前を連ねている。その日本版を目指していくうえで、いわきFCがモデルケースになるのでは、と小俣さんは考えている。

「将来的には、日本全国から子どもたちが集まってくるような場所になるんじゃないかと。それがいわきFCから始まっていくんじゃないかと思っています」

 いわきFCのアカデミーやISAAから旅立ったスポーツ万能の子どもたちが、大人になったときにさまざまなフィールドで活躍する。日本のスポーツ界全体をも底上げしていく夢を使命と受け止め、いわきFCとの出会いに感謝しながら、今年5月に還暦を迎える小俣氏は情熱のすべてを燃やしていく。

(取材・文:藤江直人)

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