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Jリーグ 5年前

1993年Jリーグ。歴史的幕開け、空前のサッカーブーム。ヴェルディというスター軍団の誕生【Jリーグ平成全史(1)】

シリーズ:Jリーグ平成全史 text by 編集部 photo by Getty Images

チャンピオンシップ

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1993年Jリーグ結果

 サントリーシリーズは鹿島が13勝5敗で優勝を果たした。NICOSシリーズはヴェルディ川崎が16勝2敗と圧倒的な強さを誇示。43得点を奪うなど、攻撃力が際立った。一方、両ステージとも最下位は浦和レッズで、「Jリーグのお荷物」と揶揄された。

 チャンピオンシップは鹿島とヴェルディが対戦。1992年までのJSL(日本サッカーリーグ)が秋春制だったことなどから、開幕戦が5月に、最終節は12月15日となった。そしてチャンピオンシップは翌1994年1月に開催されている。

 第1戦をヴェルディが2-0で制して迎えた第2戦。鹿島のジーコが事件を起こす。相手にPKが与えられた際、ボールへつばを吐き、この日2度目の警告を受けて退場となったのだ。フェアプレーで有名な神様のまさかの行為に世界中が驚いている。結局、合計スコア3-1でヴェルディ川崎が初代年間王者に輝いた。

両チームスタメン

第1戦
鹿島アントラーズ
GK:古川昌明
DF:賀谷英司
DF:大野俊三
DF:奥野僚右
DF:秋田豊
MF:本田泰人
MF:石井正忠
MF:サントス
FW:黒崎比差支
FW:長谷川祥之
FW:アルシンド

ヴェルディ川崎
GK菊池新吉
DF石川康
DFペレイラ
DF中村忠
MFビスマルク
MFラモス瑠偉
MFパウロ
MF北澤豪
MF柱谷哲二
FW武田修宏
FW三浦知良

第2戦
ヴェルディ川崎
GK:菊池新吉
DF:石川康
DF:ペレイラ
DF:河本充弘
MF:ビスマルク
MF:ラモス瑠偉
MF:パウロ
MF:北澤豪
MF:柱谷哲二
FW:武田修宏
FW:三浦知良

鹿島アントラーズ
GK:古川昌明
DF:賀谷英司
DF:杉山誠
DF:大野俊三
DF:秋田豊
MF:本田泰人
MF:石井正忠
MF:サントス
MF:ジーコ
FW:黒崎比差支
FW:アルシンド

 Jリーグでは1996年まで、ポジションに応じてスタメンが1から11をつけ、控えが12から16をつける変動背番号制が採用されていた。鹿島のジーコは第1戦で控えだったため、背番号13をつけている(出場はせず)。

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