アヤックスが見せつけた実力。立役者は誰? トッテナムを苦しめた新鋭MFが意識したこと

2019年05月01日(Wed)12時10分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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勝利の立役者は誰?

ドニー・ファン・デ・ベーク
勝利の立役者となったドニー・ファン・デ・ベーク【写真:Getty Images】

 この試合はやはり前半の出来が勝負の運命を分けたといってもいいだろう。アヤックスが良い流れを維持したまま先制ゴールを奪取できたのは非常に大きかった。

 そういった意味で、トッテナム戦勝利の立役者を挙げるならばやはりドニー・ファン・デ・ベークということになるだろう。

 同選手はこの日、シュート数3本放ち、ドリブル成功数2回、タックル成功数4回を記録するなど攻守両面において抜群の存在感を発揮した。データサイト『Who Scored』では「8.5」という高いレーティングが与えられており、同サイト上ではこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに輝いている。

 またファン・デ・ベークは攻撃時にあることを意識していた。それは相手のCBとWBの間を徹底的に狙うこと。とくに前半はそうしたポジショニングからいくつかのチャンスを迎えている。

 まず先制ゴールのシーンではフェルトンゲンとダニー・ローズの間のスペースを突き、ジエクからのパスを引き出して一気に2人を外し得点につなげている。トッテナムからすればCBとWBの間にポジショニングされると、マークの確認が曖昧になってしまうため、このファン・デ・ベークの狙いは非常に厄介だった。

 また24分のチャンスシーン。左サイドのニコラス・タグリアフィコのパスをスルーし、タディッチからボールを受けシュートまで持ち込んだ場面でも背番号6がポジショニングしていたのはWBキーラン・トリッピアーとCBトビー・アルデルヴァイレルトの間のスペース。ここを重点的に狙ったことで、ファン・デ・ベークはトッテナムを苦しませていたのだ。

 もちろんこうした狙いはファン・デ・ベーク一人で行えるものではない。攻撃時、相手陣内深くにタディッチやネレス、ジエクといったあたりが絡んできて前線に厚みを持たせることで初めて効果を発揮する。そういった意味でこの試合ではアヤックスの攻撃陣の連係が見事だったと言うべきではないだろうか。

 1995/96シーズン以来となる決勝進出へ。ヨハン・クライフ・アレナで行われる2ndレグでアヤックスはどのような戦いを見せてくれるだろうか。

(文:小澤祐作)

【了】

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