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不調のアーセナルを救ったトリオ。バレンシアに勝利…それでも残された課題と最大の問題点

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

あっという間に逆転。後半ATにも…

 カウンターを狙うバレンシアに対し、アーセナルはボールを保持することができた。攻撃時のキーマンとなるメスト・エジルにパスを集めながら、幅広いエリアを使い、バレンシア守備陣を攻略しにかかった。

 そして18分、アレクサンドル・ラカゼットが前線へスルーパスを送る。これに抜け出したピエール=エメリク・オーバメヤンがDF一人を剥がし、再びラカゼットへパス。背番号9はこれを左足で冷静に流し込み、同点に追いついた。

 持ち味の縦に素早い崩しからの同点弾。らしさを出したアーセナルはその7分後、左サイドでグラニト・ジャカ、エジルがパス交換し、ジャカがクロス。これをラカゼットが頭で合わせ、あっという間に逆転に成功した。

 前半を1点リードで終えることができたアーセナルは後半、疲労の影響もあったのか、なかなかチャンスを生み出すことができない。しかしそれはバレンシアも同じ。お互いに得点を奪うことはできず、勝負は後半アディショナルタイムに突入した。

 すると90分、ペナルティーエリアやや手前からラカゼットがシュート。一度弾かれたボールを再び収めた背番号9はサイドを駆け上がっていたセアド・コラシナツへパスを送る。同選手はタイミングを見計らってクロスを送ると、これをファーサイドでオーバメヤンが合わせ、追加点を奪取。アーセナルにとっては大きすぎる3点目が入ったのである。

 試合はこのまま終了。目標であるEL制覇へ向け、アーセナルは重要な一戦で大きな勝利を挙げた。

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