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長友佑都、香川真司が入った時は「正直怖かった」。「15分程度の時間で助かった」

text by 編集部 photo by Getty Images

長友佑都
ガラタサライの長友佑都【写真:Getty Images】

【ガラタサライ 2-0 ベシクタシュ スュペル・リグ第31節】
 
 トルコ・スュペル・リグ第31節、ガラタサライ対ベシクタシュが現地時間5日に行われた。試合はDF長友佑都が所属するホームのガラタサライが2-0で勝利を収めた。試合後、長友が取材に答えた。

「貴重すぎますよ、これは。優勝戦線に残っていくっていうところで、とにかく勝たないといけなかったので」と開口一番、勝利を喜んだ長友は「今日は1対1もそうだし、守備のところは集中できたと思いますよ。一回もやられるシーンはなかったと思いますよ」と自らのパフォーマンスについて分析した。

 イスタンブール・ダービーという事もありサポーターだけでなく選手も相当気合が入っていたようだ。そんななかで長友は冷静にプレーしていたようだ。「結構熱くなってね、みんな。周りの選手も熱くなってイエローカードをもらったりとか、やっぱり不利になってしまうのでそれが。そこから退場につながったりしたら、明らかに試合の内容がひっくり返るので、そこは僕もいろいろ経験をさせてもらって、ベテランとしてみんなを、チームメイトを落ち着かせるところ、そういうコントロールというのも心がけてやっていました」と語った。

 75分には香川真司がピッチに入りトルコの地で日本人対決が実現した。香川が入るまでのベシクタシュの攻撃を「怖くなかったですよ」と話した長友は「正直、真司が10分、15分程度の(プレー)時間で僕らとしては助かりましたよ」と率直な感想を述べた。そして「真司が入ってきて、いろんなバリエーションが増えて、バイタルのスペースを真司に持たれてって、やられる方が、正直もう、怖かったというか。とにかく、こんなところを見ている、ここに出すんだ、っていうような視野の広さがあるんでね。だから、僕ら助かりましたね」と話した。

 この勝利で首位に浮上したガラタサライ。「もう勝って優勝しますよ。平成ではなんにも成し遂げてないんで。令和で、はい」と語る長友は残り3試合に全力を尽し、新年号での初タイトルに向け意欲を燃やしている。

(取材:本田千尋【イスタンブール】、文・構成:編集部)

【了】

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