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マンCを苦しめたレスターの守備戦術がすごい! ピッチで何が起こっていたのか。その戦略とは?

プレミアリーグ第37節マンチェスター・シティ対レスターの一戦は1-0でホームチームが勝利を収めた。最終的にヴァンサン・コンパニによるミドルシュートで勝ち点3をもぎとったシティだったが、レスターの守備戦術に苦しむ時間が長かった。ピッチでは何が起こっていたのか。(文:内藤秀明)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

レスターのはまっていた守備戦術

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レスターのジェイムズ・マディソン【写真:Getty Images】

 この日の両チームはいつも通りの4-3-3で試合に臨んだが、守備の場面におけるレスターは、左ウイングのジェイムズ・マディソンが変則的なポジショニングだった。

 そもそもだが4-3-3のチーム同士が対戦する場合、守備側は3トップを4バックでマークして、両SBの上りに対しては両ウイングがつくことが多い。しかしシティの場合はインサイドハーフの2枚が高い位置をとるため、サイドバックの選手がインサイドハーフをマークしなければならないこともある。その場合攻撃側のウイングの選手が大外でフリーになってしまうため、守備側のウイングが最終ラインまで戻らざるを得ない場面も多い。

 しかしこの日のレスターは、右ウイングのマーク・オルブライトンは低い位置まで戻って守備をしていたが、マディソンはほぼ戻らなかった。大外でフリーになっているベルナウド・シウバを原則捨てて、若干絞り気味でプレーする右SBのカイル・ウォーカーの前方にポジションをとった。

 しかしシティはB・シウバを上手く生かすことができなかった。レスターはポルトガル代表アタッカーにいい形でボールを与えず、安定した守備を披露した。

 何故そのようなことができたのか。

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