アーセナルが誇る異次元2トップの脅威。EL制覇への武器、バレンシアを殺したそのクオリティ

2019年05月10日(Fri)11時45分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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またも躍動する2トップ

  1-1で迎えた後半。バレンシアは最低2点が必要なため、やはり前からプレッシャーをかけにきた。アーセナルは我慢しながら最終ラインを整えるが、その強度は脅威となっていたはずだ。

 しかし50分だった。オーバメヤンが相手陣内で粘りボールをルーカス・トレイラへと渡すと、同選手はPA内にポジショニングしていたラカゼットへパス。背番号9は2人に囲まれながらもボールを離さず、最後は右足でゴールネットを揺らした。

 この1点が入った瞬間、バレンシアのマルセリーノ・ガルシア監督は天を見上げた。それほどにこのゴールはホームチームにとっては痛かったのだ。

 だが、バレンシアはまだ死んでいなかった。56分、マルセリーノ監督はクリスティアーノ・ピッチーニを下げ、カルロス・ソレールを投入。クロスの精度に定評のあるダニエル・ヴァスをSBの位置に下げたことで、より右サイドにも攻撃の厚みを加えようと試みたのだ。

 そして、そのわずか2分後だった。パレホからヴァスへ鋭いスルーパスが通ると、同選手はマイナスのクロスを送る。これを受けたロドリゴがシュートを放つと、これがガメイロに渡りゴールネットを揺らした。

 これで再びバレンシアは息を吹き返した。スタジアムの歓声も、同点ゴールを機に大きくなっていた。決勝進出へ向け、この時点で最低3点が必要となっていたバレンシアだったが、その難しいミッションをも成し遂げてしまうのではないかというほど、勢いはついていた。

 それでもだ。またも流れを変えたのはあの男だった。69分、メイトランド=ナイルズが右サイドを突破すると、グラウンダーのクロスを中央へ送る。これに反応したオーバメヤンがニアサイドにシュートを叩き込み、再びリードを奪うことに成功したのだ。

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