その中心に「長谷部誠がいた」こと。チェルシーすら互角。日本人こそ語り継ぐべきフランクフルトの躍進

2019年05月10日(Fri)12時05分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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ヨーロッパの最前線で光り輝く1人の日本人

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欧州の舞台で魅せたプレーの数々は、日本人こそ語り継いでいくべきものである【写真:Getty Images】

 フランクフルトは1人目のアレアと2人目のヨビッチが成功。チェルシーは2人目のセサル・アスピリクエタが失敗…決勝の舞台が近づいた。だからこそ、フランクフルトに重圧がのしかかったのかもしれない。

 4人目のヒンターレッガーは、正面にやや勢いなく蹴ってしまい、5人目のゴンサロ・パシエンシアが左に蹴ったボールは止められてしまう。対するチェルシーの5人目はアザール。役者がきっちり決めて、ここにフランクフルトが1歩1歩刻んできたELの戦いに、終止符が打たれることになった。

 準決勝で敗退することにはなったが、チェルシーを相手に限りなく決勝に近付いたことは、讃えられて然るべきことだろう。振り返ればグループリーグではマルセイユやラツィオを退け、決勝トーナメントに入ってからは、シャフタール、インテル、ベンフィカといった欧州の名門を相手に勝ち上がってきたのだ。このフランクフルトは、ドイツサッカーの歴史に名を刻んだといっても過言ではないだろう。

 そして、これから長く語り継がれていくであろうチームの中心に長谷部がいることは、サッカーに関係ある/なしに、日本人にとって誇らしいことではないだろうか。日本代表から退き、35歳というベテランの領域に突入しながらも、ヨーロッパというフットボールの最前線で、光り輝く1人の日本人選手がいる。

 18/19シーズンのELで、長谷部がリベロとして見せた圧巻のパフォーマンス、ベンフィカやチェルシー相手に劣勢の中でも奮戦する姿…。欧州の舞台で魅せたプレーの数々は、フランクフルトのファンだけでなく、何より日本人こそが後世に語り継いでいくべきものである。
 
(文:本田千尋)

【了】

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