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日本代表 5年前

久保建英、驚異の“視線”。トラップではない、パスなのだ。ダイレクトでの!【カメラマンの視点で徹底解説(3)】

シリーズ:カメラマンの視点 text by 山田一仁 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

どんなに速いシュートのようなボールが来ても、全てダイレクト

久保建英
どんなに速いボールが来ても、久保はそのすべてをダイレクトで処理する【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 サイドキックで蹴れるような近い距離へのパス。そんな時は、パスを出す瞬間、つまりボールを蹴る瞬間も周りを見ている。蹴るボールは間接視野で見ているのだ。

 トラップするときもしかり。目線はボールだが、顔が正面向いている。何でもないシーンでも彼は、試合の実戦を想定して練習している。

 アマチュアでも、プロでもやる「鳥かご」(ロンド)ボール回し。もちろん、日本代表の練習でもやっている。バルセロナのカンテラ育ちの久保は、これにも1日の長がある。他の日本代表選手と何が違うのか。

 どんなに速いシュートのようなボールが来ても、全てダイレクトでパスに出来る。トラップではない、パスなのだ。ダイレクトでの!

 そんなに速い矢のようなボールが来ても、ボールを受ける前にどこにパスを出せば良いか、考える習慣ができているという事だ。

(撮影・文:山田一仁)

【了】

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