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夏の移籍金ランキング、暫定トップ10を紹介。10代若者に150億円超! ここまでの最高額は誰だ?【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

6位~4位

マタイス・デリフト
アヤックスからユベントスへ移籍したマタイス・デリフト【写真:Getty Images】

5位:マタイス・デリフト(オランダ代表/DF)
生年月日:1999年8月12日(19歳)
アヤックス→ユベントス(移籍金:約92億円)
昨季リーグ戦成績:33試合出場/3得点3アシスト

 19歳にしてオランダの名門・アヤックスで主将を務めた今最も注目を集める守備の達人。対人戦に絶対的な強さを持っており、ボールを奪った後のビルドアップの正確性も抜群である同選手は、すでにセンターバックの中ではワールドクラスの実力を持っていると言えるだろう。堂々たるプレーぶりでチームに落ち着きをもたらし、昨季はアヤックスの2冠達成に大きく貢献。チャンピオンズリーグでもベスト4進出に尽力するなど世界にその名を証明する、貴重な1年となった。

 そんなマタイス・デリフトは今夏の移籍市場における最大の目玉となっていた。マンチェスター・シティ、バルセロナ、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、パリ・サンジェルマンら錚々たるビッグクラブが獲得を目指しており、その動向には世界から大きな注目が集まっていた。そして、激しい争奪戦を制して獲得を発表したのはユベントスであった。同クラブはデリフトを移籍金7500万ユーロ(約92億円)を支払ってチームに加えることに成功し、契約期間は5年間。ボーナスを合わせればその金額は8550万ユーロ(約103億円)に上ると見られている。すでにユベントスデビューを果たしているデリフトだが、新シーズンはどのような活躍を見せてくれるのか。

フレンキー・デ・ヨング
アヤックスからバルセロナへ移籍したフレンキー・デ・ヨング【写真:Getty Images】

5位:フレンキー・デ・ヨング(オランダ代表/MF)
生年月日:1997年5月12日(22歳)
アヤックス→バルセロナ(移籍金:約92億円)
昨季リーグ戦成績:31試合出場/4得点4アシスト

 オランダの名門・アヤックスで成長を遂げた将来有望な22歳のMF。正確なパスとベテランのような落ち着き、抜群の視野の広さを発揮して違いを生みだすことができる選手であり、その質はすでにワールドクラスのものがあると見ていいだろう。本職はボランチとなっているが、守備力も非常に高いためセンターバックとしてのプレーもこなせるなど万能性も秘める。すでにオランダ代表でも欠かせない存在として活躍しており、世界にその実力を証明している。

 昨季はリーグ戦31試合で4得点4アシストを記録するなどアヤックスの絶対的存在として印象的なプレーを見せ、エールディビジと国内カップ戦の優勝に貢献。チャンピオンズリーグでも同クラブのベスト4進出の立役者となった。そんなフレンキー・デ・ヨングのハートを射止めたのはバルセロナ。1月23日、同クラブは移籍金7500万ユーロ(約92億円)を支払って同選手を獲得することを正式に発表しており、ボーナスを含めればその金額は8600万ユーロ(約107億円)にまで上ると見られている。オランダに現れた新たな司令塔は、バルセロナに何をもたらすだろうか。

リュカ・エルナンデス
アトレティコ・マドリーからバイエルン・ミュンヘンへ移籍したリュカ・エルナンデス【写真:Getty Images】

4位:リュカ・エルナンデス(フランス代表/DF)
生年月日:1996年2月14日(23歳)
アトレティコ・マドリー→バイエルン・ミュンヘン(移籍金:約99億円)
昨季リーグ戦成績:14試合出場/1得点0アシスト

 アトレティコ・マドリーに4年間在籍したフランス代表DF。センターバックとサイドバックを遜色なくこなすことができる選手で、果敢な攻撃参加から繰り出される強烈なミドルシュートも最大の特長だ。そんなリュカ・エルナンデスの評価を高めるキッカケとなったのが昨年行われたロシアワールドカップだろう。バンジャマン・メンディのコンディションが万全ではなかった影響などもあり左サイドバックのファーストチョイスとしてプレーした同選手は、グループリーグからフランス代表の最終ラインを支え、見事同国を20年ぶりの世界一に導いている。

 そんな同選手は今年3月にアトレティコを離れることを決断。獲得を発表したのはドイツ王者のバイエルン・ミュンヘンであった。同クラブはフランス人DFをクラブ史上最高額となる8000万ユーロ(約99億円)という移籍金を支払ってチームに加えることに成功。契約期間は5年間になっているという。ただ、アトレティコではフィリペ・ルイスの控えに回ることも多く、昨季も怪我の影響でリーグ戦の出場が14試合に留まったL・エルナンデスに8000万ユーロ(約99億円)の移籍金は「高すぎる」と言った声が少なからず出ているのも事実。本当にその金額に見合う選手であったのかは、シーズンが始まってみなければわからない。

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