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夏の移籍金ランキング、暫定トップ10を紹介。10代若者に150億円超! ここまでの最高額は誰だ?【編集部フォーカス】

2018/19シーズンの欧州各国リーグが幕を閉じ、現在はそれぞれのチームが来季に向け積極的に補強を行っている最中だ。すでに新天地に活躍の場を求めた選手も何名かおり、世界中を賑わせている。まだまだ移籍市場は続くが、今回フットボールチャンネル編集部では、2日現在までに成立しているビッグディールの中から移籍金トップ10を紹介する(移籍金は『transfermarkt』を参照。なお、金額はボーナス等を除く固定額のみとする)。

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

10位~7位

アーロン・ワン=ビサカ
クリスタル・パレスからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したアーロン・ワン=ビサカ【写真:Getty Images】

10位:アーロン・ワン=ビサカ(イングランド/DF)
生年月日:1997年11月26日(21歳)
クリスタル・パレス→マンチェスター・ユナイテッド(移籍金:約66億円)
昨季リーグ戦成績:35試合出場/0得点3アシスト

 イングランド期待の若手サイドバック。もともとは攻撃的なポジションを担う選手であったが、クリスタル・パレスのトップチーム昇格を機にサイドバックへコンバートされると秘めていた才能が完全に開花し、以降同クラブの右サイドバックのファーストチョイスとして印象的な活躍を見せてきた選手だ。長い足を使ったボール奪取は同選手最大の持ち味であり、サポーターからは「スパイダー」の愛称で親しまれている。高い身体能力と豊富な運動量を兼ね備える点も非常に魅力的だ。

 そんなアーロン・ワン=ビサカには前々からマンチェスター・ユナイテッドが獲得に興味を示していたが、今夏に移籍が成立。移籍金の固定額は5500万ユーロ(約66億円)とされており、そこにボーナスが加わればその額は70億円近くになるという。これはポール・ポグバ、ロメル・ルカク、アンヘル・ディ・マリア、フレッジに次ぐクラブ史上5番目の高額移籍となった。もちろんDFとしてはクラブレコードの移籍金となっている。

タンギ・エンドンベレ
リヨンからトッテナムへ移籍したタンギ・エンドンベレ【写真:Getty Images】

8位:タンギ・エンドンベレ(フランス代表/MF)
生年月日:1996年12月28日(22歳)
リヨン→トッテナム(移籍金:約72億円)
昨季リーグ戦成績:34試合出場/1得点7アシスト

 フランスの名門・リヨンで成長を遂げた22歳のMF。果敢に前線へ飛び出すそのダイナミックさと相手守備陣を次々と無力化する力強いドリブルが持ち味であり、カウンターの起点となるパスの正確性も兼ね備える。運動量も豊富で、その強靭な肉体を生かしたボール奪取にも定評があるなど、攻守両面でその存在感を光らせることができる。昨年10月にはフランス代表デビューも果たすなど、今後の更なる成長にも大きな期待感を抱ける。

 リヨンでの印象的な活躍を受け、タンギ・エンドンベレにはマンチェスター・シティなどが獲得に興味を示していたと言うが、今夏に加入を発表したのはトッテナムであった。同クラブは移籍金の固定額6000万ユーロ(約72億円)を支払って完全移籍でフランス人MFを獲得。この金額はクラブレコードとなっており、ボーナスを加えればその額は約85億円にまで上ると見られている。もちろんエンドンベレはプレミアリーグ初挑戦となるが、果たしてどのようなパフォーマンスを披露するだろうか。

ルカ・ヨビッチ
フランクフルトからレアル・マドリーへ移籍したルカ・ヨビッチ【写真:Getty Images】

8位:ルカ・ヨビッチ(セルビア代表/FW)
生年月日:1997年12月23日(21歳)
フランクフルト→レアル・マドリー(移籍金:約72億円)
昨季リーグ戦成績:32試合出場/17得点6アシスト

 セルビア代表として昨年行われたロシアワールドカップ出場も果たしたストライカー。フランクフルト在籍2年目となった昨季は、リーグ戦32試合で17得点6アシストの成績を残すなど大爆発し、ヨーロッパリーグ(EL)でも10得点をマークして得点ランキング2位につけるなど飛躍を果たした。ペナルティエリア内で発揮される抜群の勝負強さと高い決定力を武器に違いを生みだすことができる選手であり、左右両足を起用に使いこなすことができる点も魅力的。まだ21歳と若く、今後の成長も楽しみな存在だ。

 そんなルカ・ヨビッチは一時フランクフルトに残留するのではという報道も出たが、今夏にレアル・マドリー移籍を決断。移籍金は6000万ユーロ(約72億円)とされており、年棒は1000万ユーロ(12億2000万円)になっているという。その金額からしてもマドリーからの期待値は明らかだが、ヨビッチはインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)のアトレティコ・マドリー戦で負傷。新シーズンのスタートは想像以上に厳しいものとなりそうだ。

ロドリ
アトレティコ・マドリーからマンチェスター・シティへ移籍したロドリ【写真:Getty Images】

7位:ロドリ(スペイン代表/MF)
生年月日:1996年6月22日(23歳)
アトレティコ・マドリー→マンチェスター・シティ(移籍金:約85億円)
昨季リーグ戦成績:34試合出場/3得点1アシスト

 プロデビューを果たしたビジャレアルで才能を開花させた23歳のMF。2018/19シーズンより下部組織時代を過ごしたアトレティコ・マドリーへ復帰を果たしているが、同クラブでもその繊細なボールタッチと優れた危機察知能力を生かしたボール奪取を武器に主力としてプレーし、リーグ戦では34試合で3得点1アシストという成績を収めた。ロシアワールドカップ出場は叶わなかったが、すでにスペイン代表デビューも果たしており、「セルヒオ・ブスケツの後継者」といった呼び声も高い。

 2019/20シーズンもアトレティコで主力としてプレーすることが予想されていたロドリだが、今夏にチームを離れることになった。マンチェスター・シティがアトレティコとの契約に設定されていた契約解除金7000万ユーロ(約85億円)を支払って、獲得を決めたのである。契約期間は5年間となっており、背番号は「16」に決定。先日にはシティの一員として来日も果たしており、横浜F・マリノス戦で出場している。名将ジョゼップ・グアルディオラ監督の下、更なる成長に期待したい。

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