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堂安律、PSVで待つ新たな11人の仲間。スタメン奪取は至難の業!? ライバルはビッグクラブ注目の超逸材【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW

ブルマ
今夏にRBライプツィヒから加入したFWブルマ【写真:Getty Images】

ブルマ(ポルトガル代表/背番号7)
生年月日:1994年10月24日(24歳)
昨季リーグ戦成績:14試合出場/1得点1アシスト(RBライプツィヒ)

 今夏にドイツのRBライプツィヒから加入したポルトガル代表アタッカー。好不調の波が激しい点は否めないが、サイドを一瞬で切り裂く鋭いドリブルは止めるのが困難な域に達しているなど、持っている力は明らかだ。左右両方のサイドでプレーすることを可能としているが、新天地となるPSVでは左ウィングを務めることが濃厚。素早いカットインから繰り出されるパンチ力のあるシュートは抜群の破壊力を秘めているため、ハマれば脅威となるはずだ。

 RBライプツィヒでは昨季リーグ戦14試合で1得点とやや不完全燃焼に終わった印象が否めないが、PSVでは第2節のADOデンハーグ戦でさっそくゴールネットを揺らすなど、結果を出した。しかし、幸先の良いスタートダッシュを切ったかに思えた同選手であったが、現在はまさかの負傷離脱中。戻ってくれば確実に戦力となり得るだけに、早期の回復を願うばかりだが…。

ステフェン・ベルフワイン
堂安律の最大のライバルとなる可能性の高いステフェン・ベルフワイン【写真:Getty Images】

ステフェン・ベルフワイン(オランダ代表/背番号10)
生年月日:1997年10月8日(21歳)
昨季リーグ戦成績:33試合出場/14得点12アシスト

 堂安律はPSVにおいても右ウィングとして起用されることが濃厚だ。しかし、このポジションでレギュラーを張るにはこの男より結果を残さねばならない。オランダ期待の星であるステフェン・ベルフワインだ。現在21歳の同選手はすでに数多くのビッグクラブが関心を示している生粋のドリブラーであり、その突破力と破壊力は世界でもトップレベルのものがある。昨季はリーグ戦で14得点12アシストの結果を残すなど爆発的な活躍を見せ、PSVの攻撃陣を大いに活性化させた。

 昨季はイルビング・ロサーノとベルフワインで左右のウィングをローテーションさせていたマルク・ファン・ボメル監督だが、今夏にメキシコ代表FWはナポリへ去った。そのため、ベルフワインは今季、右サイドで固定される可能性が高い。もちろん右に堂安、左にオランダ代表FWといった形も考えられるが、日本代表MFはそこで圧倒的な結果を残せなかった場合、右サイドのファーストチョイスとなることは難しいだろう。ベルフワインはかなり強力なライバルだが、堂安はその壁を乗り越えられるか。

ドニエル・マレン
PSVが誇る若きストライカーのドニエル・マレン【写真:Getty Images】

ドニエル・マレン(オランダ/背番号9)
生年月日:1999年1月19日(20歳)
昨季リーグ戦成績:31試合出場/10得点5アシスト

 昨季、PSVの1トップを務めエールディビジ得点王に輝いたルーク・デ・ヨングはセビージャへ去ったが、今季チームの最前線にはこの男が納まることになりそうだ。20歳のドニエル・マレンは、アヤックスのユース時代からその才能を高く評価された逸材で、2015/16シーズンにはアーセナルの下部組織へ移籍を果たしている。その後、籍をPSVに移した同選手は2017/18シーズンこそリーグ戦で4得点に終わったが、昨季はエールディビジで10得点を叩き出すなどその存在感を示した。

 オランダ屈指のストライカーでもあるパトリック・クライファートやルート・ファン・ニステルローイの系譜を継ぐ生粋の点取り屋として期待されている同選手は、今季リーグ戦の第1節からスタメンに名を連ねると、続く第2節で待望の今季初ゴールを奪取。さっそく指揮官へアピールした形となった。意外性のあるフェイントで相手を翻弄し、一気にゴールへ向かうことができるマレンは、その勢いのまま、今季を飛躍のキッカケにすることができるか。

【了】

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