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タイ代表・西野朗監督が就任3か月で発揮する手腕。ロシアW杯はわずか2ヶ月…短期で結果につなぐ力

text by 編集部 photo by Getty Images

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タイ代表の西野朗監督【写真:Getty Images】

【タイ 2-1 UAE W杯アジア2次予選】

 カタールワールドカップ・アジア2次予選グループリーグG組のタイ代表対UAE代表戦が15日に行われ、ホームのタイが2-1で勝利を収めた。

 強豪UAEをタイが撃破したことで、タイが得失点差でベトナムを上回り1位に浮上。UAEは上位2チームを1ポイント差で追う3位となり、グループGは3つ巴の様相となった。

 タイは26分に左サイドからのクロスに合わせたFWティーラシンがヘディングで叩き込んで先制に成功。前半に追いつかれたものの、51分に右サイドからのクロスにファーでMFエカニットが合わせて決勝点を決めた。

 右足ふくらはぎ肉離れで代表を辞退したMFチャナティップを欠く中で、西野朗監督率いるタイ代表は、貴重な勝ち点3をもぎとった。

 思い返せば、ヴァイッド・ハリルホジッチ元監督の解任を受けて日本代表監督に就任したのは、ロシアワールドップを2か月前に控えた2018年4月のこと。それまでも技術委員長として日本代表に関わっていたとはいえ、短い準備期間の中で日本代表のストロングポイントを重視する戦い方に切り替え、決勝トーナメント進出という結果を残している。

 西野監督がタイ代表監督に就任したのは今年7月。就任2か月で予選がスタートしたが、ここまで2勝1分けと、2次予選突破へ申し分ないスタートを切った。

 2次予選を突破できるのは、グループ1位の8チームと、2位の成績上位4チームのみ。タイは来月、マレーシアとベトナムと対戦する。4位のマレーシアはもちろん、初戦でスコアレスドローに終わったベトナムに勝利することができれば、2次予選突破に大きく近づくことになるだろう。

【了】

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