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エジルのSNSが中国で大きな波紋を広げる。アーセナル戦が放送中止の事態に発展

text by 編集部 photo by Getty Images

メスト・エジル
アーセナルのメスト・エジル【写真:Getty Images】

 アーセナルに所属するMFメスト・エジルのSNSでの投稿が中国国内で波紋を広げている。

 エジルは13日に自身のツイッターで「コーランは焼かれ、モスクは閉鎖され、イスラムの学校は禁止され、宗教学者たちは殺されている。仲間たちは暴力で締め付けられている」と中国の新疆ウイグル自治区においてイスラム教徒が迫害されていることを投稿した。

 これを受け中国紙『グローバルタイム』は「中国のサッカーファンはエジルのツイートを非難」との見出しでエジルの発言が中国人の感情を傷つけたと伝え、中国中央テレビ(CCTV)は15日に放送予定だったアーセナル対マンチェスター・シティの放送中止に踏み切った。また中国外務省は「フェイクニュースに欺かれた」と批判した。

 なおエジルの所属先であるアーセナルは中国版SNS『ウェイボー』で「内容に関してはエジル個人の見解である。アーセナルとしては政治に関与しないという基本原則を守る」との声明を発表した。

 中国では10月にも今回と同じような出来事が起こっている。アメリカ・プロバスケット協会(NBA)ヒューストン・ロケッツのダリル・モリーGM(ゼネラルマネージャー)が香港の反政府デモに対し支持する内容をツイッターに投稿し、CCTVがロケッツ戦の試合を放送しなかった。

 今回のエジルの投稿は今後どのような影響を及ぼすのだろうか。

【了】

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