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中島翔哉が「チームを結びつける接着剤だった」。新年初戦は途中交代でも高評価

text by 編集部 photo by Getty Images

中島翔哉
ポルトのMF中島翔哉はスポルティングCP戦に先発出場して勝利に貢献【写真:Getty Images】

 ポルトガル1部のポルトに所属する日本代表MF中島翔哉は現地5日、リーグ第15節のスポルティングCP戦に先発出場した。

 優勝争いの行方を左右しかねない大一番で公式戦4試合連続の先発起用となった中島は、66分にFWルイス・ディアスと交代するまで攻守に奮闘。34分にはスピードに乗ったドリブル突破から強烈なミドルシュートを放って相手ゴールを脅かした。

 この活躍ぶりに、ポルトガル紙『オ・ジョーゴ』は10点満点の採点で「7」と高い評価を下している。途中交代ながらFWムサ・マレガ、DFアレックス・テレスといったフル出場した選手たちと並ぶ、チーム内2位タイの評点だった。なお、最高は決勝ゴールを挙げて「8」をつけられたFWチキーニョ・ソアレスだった。

『オ・ジョーゴ』紙は寸評で中島を「相手の中盤の選手たちに気づかれないようなクレバーな動きを見せた結果、ほとんどの時間で、チームの各セクションを結びつける接着剤となっていた」と称賛した。

 スポルティングCPの選手たちのアグレッシブな姿勢や前半途中にDFぺぺの負傷交代などの影響で、チーム全体としてビルドアップが機能していなかったポルト。そんな状況下、中島は時折低い位置まで降りてディフェンスラインからパスを引き出し、攻撃の組み立てにも貢献していた。

 さらに守備でも献身的なプレスバックでボール奪取のシーンに何度も絡むなど、チームの中心として機能することを証明していた。『オ・ジョーゴ』紙が指摘したように「時間が経つにつれてガス欠になり、66分に失われた」のは交代の要因となったが、攻守にわたる獅子奮迅の働きぶりがあったからこそスタミナを使い果たすまで走ることができたはずだ。

 次節は現地10日、アウェイでのモレイレンセ戦となる。11年ぶりにアウェイでスポルティングCPに勝利し、リーグ戦14連勝を達成した勢いそのままに勝ち点を積み重ねていきたいところだ。好調ポルトの中心に、今まさに中島がいる。

【了】

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