東京五輪に出るサッカーU-23アルゼンチン代表の俊英3人を紹介。ニックネームはヒトラー? グアルディオラの右腕が目を付けた逸材って誰?

2020年02月15日(Sat)10時00分配信

text by 北澤豊雄 photo Getty Images
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危機察知能力に長けたディフェンダー

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【写真:Getty Images】

DF:ファクンド・メディナ(CAタジェレス/アルゼンチン1部)
生年月日:1999年5月28日(20歳)
今季リーグ戦成績:13試合出場/0得点0アシスト

 ディエゴ・マラドーナが育った地でもあるブエノスアイレス郊外のビジャ・フィオリトでメディナは生まれている。貧しさと危険と隣り合わせの生活で、家から7つ先のブロックにあるサッカー場へ練習に行くのでさえ母親は心配するほどだった。

 13歳のときに名門リーベル・プレートの下部組織に合格。しかしメディナの家はクラブに必要な費用を捻出するのがぎりぎりの家庭だった。母親と継父は息子のために一生懸命に働いた。そんな生活を続けて14歳になったある日、彼が乗ったバスが強盗に遭い、お金とバックを盗られてしまったのだ。母親はいよいよ耐えられなくなりリーベル・プレートの指導者に相談した結果、条件の良いほかの学校へ移ることができた。

 リーベル・プレートを経て2018年から伝統あるCAタジェレスで活躍。U-20アルゼンチン代表でも主力になった。南米予選では決勝リーグのコロンビア戦との大一番、アルゼンチンは1点ビハインドで迎えた69分に退場者を出してしまう。この試合に負ければ五輪出場が難しい状況となるコロンビアは荒々しく捨て身の攻撃を仕掛けてくる。そのとき、サイドからの攻撃を得意とするコロンビアの波状攻撃をいなしていたのがメディナだった。

 生育環境がそうさせたのか、危機察知能力に長け、強靱な体幹とスピードとテクニックで相手の攻撃をくじく、頼れるディフェンダーである。

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