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マンC、グアルディオラ体制歴代フォーメーション。プレミア連覇の最強チームはどのように作られたのか

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

記録ずくめの優勝(17/18)

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2017/18シーズンの基本フォーメーション

「クビにされてもおかしくない」とグアルディオラ自ら評した1年目を終え、シティは史上稀にみる大型補強を敢行した。

 CLで苦杯を舐めさせられたモナコからバンジャマン・メンディとベルナルド・シウバが加入。前年2位のトッテナムからカイル・ウォーカー、レアル・マドリードからダニーロ、ベンフィカからエデルソンを獲得している。メンディ、ウォーカー、ダニーロのサイドバック3人だけで総額1億4000万ユーロ(約186億円)もの大金を投じている。

 ペップ就任からの2年間で4億5000万ユーロ(約600億円)もの巨額を投じた大型補強は実を結んだ。FAカップでは5回戦でウィガンに敗れたが、リーグカップでは2度のPK戦を制して決勝まで駒を進めると、決勝ではアーセナルを3-0と圧倒してトロフィーを掲げた。まずは2月にシティでの初タイトルを獲得している。

 プレミアリーグではリバプールに敗れるまで22戦無敗で、18連勝のリーグ記録を樹立した。気づけば後を追う者との差は限りなく遠くなり、4年ぶり3度目となるプレミアリーグ優勝を果たした。5試合を残しての優勝決定、前年のチェルシーを2つ上回るシーズン32勝、勝ち点100、106得点、得失点差79と、多くのプレミアリーグ記録を塗り替える歴史的な圧勝だった。

 17年冬に加入したガブリエウ・ジェズスも13得点と飛躍し、スターリングが18得点とキャリアハイの成績を残した。圧巻だったのはアシストランキングで、4位までをシティの選手が独占した。16アシストのケビン・デブルイネは2年連続でトップに輝き、15個のザネ、11個のダビド・シルバとスターリングが続いた。

 エデルソンはポゼッションサッカーを最終ラインから支えるだけでなく、ビッグセーブを連発して失点数を大幅に減らした。メンディの長期離脱は想定外だったが、中盤のファビアン・デルフを左サイドバックにコンバートして急場を凌いでいる。アスレチック・ビルバオからエメリック・ラポルトが冬に加入したことで、センターバックの層は厚みを増した。

 心残りだったのはCLだった。ラウンド16のバーゼル戦は1勝1敗ながら、2戦合計スコアで上回って準々決勝に駒を進めた。しかし、リバプールにはアウェイでの1stに3-0の大敗を喫すると、2ndレグでも1-2で敗れて姿を消した。

▽GK
エデルソン

▽DF
カイル・ウォーカー
ニコラス・オタメンディ
ヴァンサン・コンパニ
ファビアン・デルフ

▽MF
ケビン・デブルイネ
フェルナンジーニョ
ダビド・シルバ

▽FW
ラヒーム・スターリング
セルヒオ・アグエロ
レロイ・ザネ

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