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19/20ラ・リーガベストイレブン。足切断危機から復活の英雄、バルセロナからは…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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セルヒオ・ラモス
【写真:Getty Images】

セルヒオ・ラモス(スペイン代表/レアル・マドリード)
生年月日:1986年3月30日(34歳)
市場価格:1450万ユーロ(約17億4000万円)
今季リーグ戦成績:35試合出場/11得点1アシスト


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 レアル・マドリードがラ・リーガ制覇を果たせた理由の一つに、強固な守備が挙げられる。そんな同チームの最終ラインを束ねたのが、このセルヒオ・ラモスだ。マドリーの象徴的選手は強烈なキャプテンシーと百戦錬磨の経験値を駆使して数々のストライカーを無力化。CBとしての確かな能力を示した。

 さらに、S・ラモスは守備面だけでなく攻撃面でも存在感を発揮。とくにPKの安定感は抜群で、今季はDFながら11得点を叩き出す圧巻のパフォーマンスを見せた。リーガ通算72得点はロナルド・クーマン氏の67得点を大きく上回るDF史上最高の成績。今季のリーグ内MVPと言っても不思議ではないだろう。

ジエゴ・カルロス
【写真:Getty Images】

ジエゴ・カルロス(ブラジル/セビージャ)
生年月日:1993年3月15日(27歳)
市場価格:5000万ユーロ(約60億円)
今季リーグ戦成績:35試合出場/2得点0アシスト

 昨年夏、ナントからやって来たブラジル人センターバックは瞬く間にセビージャの壁となった。身長186cm・体重79kgの体躯を活かした対人戦の強さは抜群で、現代のCBには欠かせない足元の安定感も余すことなく発揮。ラ・リーガ1年目ながら見事な適応力を発揮し、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の立役者となった。

 今季35試合に出場したジエゴ・カルロスは、リーグトップとなる174回のクリア数を記録。最終ラインでコンビを組んだジュル・クンデとともにセビージャの堅守を最後まで支え続けた。今思えば、移籍金1500万ユーロ(約18億円)もかなりのバーゲン価格だったと言えるだろう。リバプールやバルセロナといったクラブからも注目されるなど、まさに飛躍のシーズンとなった。

ヘスス・ナバス
【写真:Getty Images】

ヘスス・ナバス(スペイン代表/セビージャ)
生年月日:1985年11月21日(34歳)
市場価格:320万ユーロ(約3億8400万円)
今季リーグ戦成績:38試合出場/0得点7アシスト

 チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内となる4位につけたセビージャだが、その中でもこの男の存在は大きかったと言えるだろう。34歳のヘスス・ナバスは今季、ラ・リーガ全試合でピッチに立ち、そのうち35試合でフル出場を果たしているなど鉄人ぶりを見事に発揮。右サイドで大きく躍動し、キャプテンとしてもチームを束ねた。

 タッチライン際を疾走するその姿やスペイン人らしい足元の技術は今なお衰えを感じさせていない。右足から放つボールの精度も抜群で、ラ・リーガ所属のDFとしてはトップとなる7アシスト、キーパス62本という申し分ない成績も収めた。34歳と年齢的には決して若くないが、今後もまだまだ力を示していくことだろう。

ユーリ・ベルチチェ
【写真:Getty Images】

ユーリ・ベルチチェ(スペイン/アスレティック・ビルバオ)
生年月日:1990年2月10日(30歳)
市場価格:1600万ユーロ(約19億2000万円)
今季リーグ戦成績:33試合出場/2得点2アシスト

 今季のアスレティック・ビルバオは11位でシーズンをフィニッシュ。やや安定感を欠いた。しかし、総失点数「38」はラ・リーガ5番目タイに少ない数字であり、過去5シーズンで見ても最も良い数字となっている。そんなビルバオの最終ラインを支えた一人がユーリ・ベルチチェ。かつてパリ・サンジェルマン(PSG)でもプレーしたレフティーである。

 ベルチチェはコンスタントにピッチに立ち、攻守両面でアグレッシブな姿勢を貫くなど左サイドで躍動。サイドバックのみならずウイングバックも高いレベルでこなし、最終的には33試合の出場で2得点2アシストという成績を収めた。今年で30歳とベテランの域に差し掛かってきたが、今後にも期待感を抱かせるようなパフォーマンスであったと言える。

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