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19/20ラ・リーガベストイレブン。足切断危機から復活の英雄、バルセロナからは…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

カゼミーロ
【写真:Getty Images】

カゼミーロ(ブラジル代表/レアル・マドリード)
生年月日:1992年2月23日(28歳)
市場価格:6400万ユーロ(約76億8000万円)
今季リーグ戦成績:35試合出場/4得点3アシスト


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 レアル・マドリードで不動の地位を築き上げるブラジル人MFの働きぶりは今季も絶大だった。フィジカルの強さに危機察知能力の高さ、ボール奪取の上手さすべてをピッチ上で示し、中盤においてチーム全体の守備のグレードをアップ。マドリーに3シーズンぶりのラ・リーガ制覇という財産をもたらした。

 カゼミーロの貢献度はデータにもしっかりと表れており、タックル数96回、インターセプト数68回、タックル成功数60回はいずれもラ・リーガトップの成績となっていた。また、今季は重要な試合で得点やアシストをマークするなど攻撃面でもその存在感を誇示。この男をベストイレブンに選出しない理由は見当たらないだろう。

サンティ・カソルラ
【写真:Getty Images】

サンティ・カソルラ(スペイン代表/ビジャレアル)
生年月日:1984年12月13日(35歳)
市場価格:250万ユーロ(約3億円)
今季リーグ戦成績:35試合出場/11得点9アシスト

 これまでのキャリアは常に怪我と隣り合わせで、一時は足切断の危機にも瀕したスペイン人MFだったが、そこから見事な復活を遂げたと言えるだろう。今季35試合に出場したベテランは、アーセナルに所属していた2012/13シーズン以来となるリーグ戦二桁得点を達成。昨季14位と低迷したチームを、5位にまで引き上げた。

 アシスト数「9」はリーグ3位となる成績で、キーパス71本は同4位、ビッグチャンス創出回数11回は同6位タイの成績となっているなど、攻撃面で発揮したクオリティは確かなものがあった。カソルラは今季限りでビジャレアルを退団することが確定しているが、最後にチームに残したものは果てしなく大きかったと言えるのではないか。

トニ・クロース
【写真:Getty Images】

トニ・クロース(ドイツ代表/レアル・マドリード)
生年月日:1990年1月4日(30歳)
市場価格:4800万ユーロ(約57億6000万円)
今季リーグ戦成績:35試合出場/4得点5アシスト

 昨季はパフォーマンスが決して満足いくものではなく批判の的にもなったドイツ代表MFだが、今季はその雑音を見事にかき消した。左右両足から放つパスの繊細さは相変わらずワールドクラスで、ビルドアップ面における貢献度の高さはまさに絶大。レアル・マドリードがラ・リーガ制覇を果たすのに、なくてはならない存在だった。

 トニ・クロースは今季、リーグ3位となる2184本ものパスを成功させ、パス成功率93%、キーパス65本という成績を収めている。4得点5アシストという数字は決して飛びぬけたものではないが、中盤での安定感などに関してはやはり目を見張るものがあった。ベストイレブン入りは誰もが納得する結果と言えるだろう。

リオネル・メッシ
【写真:Getty Images】

リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/バルセロナ)
生年月日:1987年6月24日(33歳)
市場価格:1億1200万ユーロ(約134億4000万円)
今季リーグ戦成績:33試合出場/25得点22アシスト

 監督交代に踏み切りながらも王座陥落…。今季のバルセロナはネガティブな雰囲気を最後まで払拭することができなかった。しかし、その中でもこの男が放った輝きはやはり別格だった。チームの絶対的エースであるリオネル・メッシは今季、33試合の出場で25得点22アシストを記録。1シーズンで20得点20アシスト以上を記録したのはリーガ史上初のことで、今世紀の欧州5大リーグでは2002/03シーズンのティエリ・アンリ氏以来、2人目の偉業達成となっている。

 さらにメッシはリーグトップとなる182回のドリブル成功数を記録。2位のナビル・フェキルが同98回なので、その圧巻ぶりは明らかだ。また、シュート数115本、キーパス90本、ビッグチャンス創出回数36回はいずれもリーグトップとなる成績。すでに世界中の人々が認知していることだが、この男、やはり異次元である。

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