バルセロナは空っぽ。無観客のエル・クラシコでレアルに完敗、今までのメッシだったら…

ラ・リーガ第7節、バルセロナ対レアル・マドリードが現地時間24日に行われ、バルセロナは1-3で敗れている。先制された直後にアンス・ファティのゴールで追いついたものの、その後の攻撃陣は不発に終わった。(文:本田千尋)

2020年10月25日(Sun)12時10分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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手詰まりだったバルセロナの攻撃

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【写真:Getty Images】

 10月24日、空っぽのカンプ・ノウで行われた“エル・クラシコ”。狂騒とかけ離れた、牧歌的ですらある雰囲気の中で行われた一戦で、FCバルセロナは宿敵に完敗した。

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 5分、ラインの間でボールを受けたカリム・ベンゼマがドリブルからスルーパス。抜け出したフェデリコ・バルベルデに先制を許したバルサだったが、その3分後に追いつく。左サイドを抜け出したジョルディ・アルバの折り返しを、ニアでアンス・ファティがダイレクトで合わせて同点弾。

 クラシコで一歩も譲らない姿勢を見せたが、追撃もここまで。80分以上の時間があったにもかかわらず、バルサの攻撃陣は空っぽのホーム・スタジアムのようにアイデアに欠けた。

 左サイドを上がるアルバがマルコ・アセンシオに封じられると、攻撃は手詰まりになってしまう。セルヒオ・ラモスが最終ラインに復帰し、バイタルエリアを固く閉ざすレアルを崩すことができない。リオネル・メッシが試合中に歩く姿は珍しくはないが、それにしてもバルサでのモチベーションを疑わざるを得ないようなパフォーマンスだった。

 24分、カウンターからファティのパスを胸でトラップしてラモスを交わし、GKティボー・クルトワとの1対1を迎えるが、決め切れず。ベルギー代表GKの好守はもちろんだが、これまでクラシコで輝きを放った神がかったメッシであれば、確実に決めていたのではないか。中央でのドリブル突破に迫力はなく、シンプルなパス・アンド・ゴーの場面でも、出しっぱなしで“ゴー”に力強さはない。

ゲームメイカーの不在

 もちろんバルサの攻撃が空っぽだったのは、メッシだけの問題ではないだろう。

 この日の中盤の構成は、フレンキー・デ・ヨングとセルヒオ・ブスケツのダブルボランチに、トップ下がメッシで、両サイドがコウチーニョとペドリ。無いものねだりなのは百も承知だが、かつてのシャビやアンドレス・イニエスタのような創造性のあるゲームメイカーが不在では、攻撃にダイナミズムが生まれないのも仕方ない。

 夏の移籍市場でロナルド・クーマン監督が獲得を望んだという2人、ドニー・ファン・デ・ベークとジョルジニオ・ワイナルドゥム、そのどちらかが加わっていたら、オランダ代表で共にプレーするフレンキーにも好影響を与えただろうし、また違っていたかもしれない。もちろんシャビやイニエスタとはタイプが違うが、ファン・デ・ベークもワイナルドゥムも、点が取れる8番としてバルサの攻撃に躍動感を与えただろう。

 いずれにせよ、レアルの中盤で台頭したフェデリコ・バルベルデのような選手の到来が、バルサにも待たれるところだ。

 63分にラモスに巧くPKを獲られ、追加点を許すと、クーマン監督は81分にアントワーヌ・グリーズマン、82分にウスマン・デンベレらを投入するが、反撃は実らず。ブスケツが下がったことで好守のバランスが乱れ、90分にルカ・モドリッチに決められてジ・エンド。

 救いはカンプ・ノウが空っぽだったことで、ブーイングも響かないことか。今後のメッシのモチベーションがいよいよ心配になる、無観客の“エル・クラシコ”だった。

(文:本田千尋)

【了】

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