長友佑都はDF陣で最低評価も…。不慣れな右サイドで悪戦苦闘、そのパフォーマンスはどうだったのか

リーグ・アン第10節、ストラスブール対マルセイユが現地時間6日に行われ、0-1でアウェイチームが勝利している。川島永嗣がベンチ、酒井宏樹が出場停止となった中、DF長友佑都がフル出場を果たした。同選手にとって久しぶりの公式戦であったが、そのパフォーマンスはどうだったのか。(文:小澤祐作)

2020年11月07日(Sat)11時20分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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シュート1本で勝ち点3

マルセイユ
【写真:Getty Images】

 チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第3節でポルトに0-3の完敗を喫し、大会ワーストタイとなる12連敗を記録したマルセイユ。そんな同クラブは現地時間6日、CLで負った傷が癒えぬまま、敵地でのストラスブール戦に挑んでいる。

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 ポルト戦から中2日ということもあり、マルセイユは立ち上がりからペースを握ることができなかった。ボールは保持できるものの、今季ここまでわずか2勝と降格圏に沈むストラスブール守備陣を崩せず。反対にカウンターから自陣深くまでボールを運ばれていた。

 ストラスブールが決定機を生かせず0-0のまま後半へ向かうと、アンドレ・ビラス・ボアス監督が動く。モルガン・サンソン、ダリオ・ベネデット、ディミトリ・パイェを投入するなど、よりゴールへ迫ろうとしたのだ。

 それが功を奏し、マルセイユは先制に成功する。72分、左サイドでパイェが倒れながらもクロスを上げると、ベネデットが頭で落とす。その浮き球をサンソンがダイレクトボレー。これが豪快に突き刺さった。交代選手3人が絡んだ得点なので、采配ズバリと言えるだろう。

 試合はこのまま0-1で終了。マルセイユは90分間でシュート数わずか1本ながら勝ち点3を奪い、暫定4位に浮上している。全体的にかなり渋い内容だったと言わざるを得ないが、過密日程の中で勝ち切れたことの意味は大きい。

長友は慣れない右サイドで苦戦も…

長友佑都
【写真:Getty Images】

 ストラスブールとマルセイユには合わせて3人の日本人選手が所属していた。しかし、GK川島永嗣は残念ながら出番がなく、酒井宏樹も累積警告で出場停止。ピッチに立ったのは長友佑都一人のみだった。

 体調不良によりポルトガル遠征から外れていた長友に関して、ビラス・ボアス監督は前日会見で「可能性はあるが、(スタメン)が約束されているわけではない」とコメントしていたが、結果的にストラスブール戦ではスタートから起用してきた。ポジションは普段とは違い、酒井不在の右サイドバックだった。

 不慣れなポジション&体調不良明けという難しい状況の中、長友は奮闘していた。この日はガンガン前に行くのではなく、少し守備を重視してポジショニング。対峙したのは、伸び盛りのジャン=リクナ・ベルガルドと曲者だったが、持ち味である粘り強さを何度か披露していた。

 ただ、久しぶりの公式戦という中で不安定なプレーが多かったのも事実。もちろんチーム全体としてもだが、十分なパフォーマンスとは言い難かった。

 サンソンの先制弾が生まれた直後、長友はボールを奪おうと飛び出したところをベルガルドに簡単に剥がされ、ピンチを招いている。結果的にストラスブール側がクロスの精度を欠いたことで助かったが、レオナルド・バレルディがクロスが上がった瞬間に思わず頭を抱えるほどの決定機だった。

 その前の69分にはバレルディとうまく連係がとれず、ロングフィードをアビブ・ディアロに収められシュートを放たれた。さらに74分にはヴァレール・ジェルマンからのバックパスを収めようとしたが、背後からきたA・ディアロに気づかず自陣でロスト。この瞬間にジェルマンは不満そうなアクションを見せた。

 これらのシーンが象徴するように、しばらく公式戦から遠ざかっていた長友とその他の選手のコミュニケーションは十分ではなかった。GKスティーブ・マンダンダを除けばチーム内ワーストとなるパス成功率62%という数字も、そのことをよく証明している。

 データサイト『Who Scored』によるレーティングがDF陣の中で最低だったように、長友のパフォーマンスを大きく評価することはできない。何度かバレルディのカバーにも助けられていた。DF陣の中で最も不安定だったという評価は妥当だろう。

 しかし、結果的には無失点。サイドバックのバックアッパーとして最低限の仕事は果たしたと言える。選手本人にとっても、日本代表合流前にフル出場を達成したことはポジティブに捉えられるはずだ。

(文:小澤祐作)

【了】

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