2位：カナダが生んだ快速マシーン

DF：アルフォンソ・デイビス（カナダ代表／バイエルン・ミュンヘン）
生年月日：2000年11月2日（20歳）
市場価値の増加額：5500万ユーロ（約66億円／220％UP）
市場価値の変動：2500万ユーロ（約30億円）→8000万ユーロ（約96億円）
今季リーグ戦成績：5試合出場／0得点0アシスト

　バンクーバー・ホワイトキャップスで頭角を現し、カナダ代表での歴代最年少デビューも飾っていたレフティーがバイエルン・ミュンヘンにやって来たのは昨年の冬（移籍合意は夏）。まだ18歳だった。しかし、世界でも屈指のタレント力を誇るドイツ王者で出番を得ることは容易ではなく、合流後リーグ戦出場はわずか6試合。プレータイムは合計74分に留まった。

　しかし、昨季はチームの最終ラインに怪我人が相次いだことでハンジ・フリック監督に左サイドバックにコンバートされると、そのポテンシャルが開花。爆発的なスピード、それまでウイングで磨いてきた非凡な突破力を武器にタッチライン際を活性化し続け、観る者に衝撃を与えた。昨季の第11節、ウニオン・ベルリン戦ではブンデスリーガ最速となる時速36.51kmを記録していた。

　これで完全に主力に躍り出たカナダ人レフティーは最後まで複数クラブの脅威となり続け、昨季ブンデスリーガ最優秀ルーキーに選出。また、バイエルンにビッグイヤーという財産ももたらすなど、世界最高峰のSBとして評価されるようになった。市場価値も年明けの2500万ユーロ（約30億円）から5500万ユーロ（約66億円）上昇し、8000万ユーロ（約96億円）となっている。