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イタリア代表最高額ベストイレブン。市場価値で選出、首位ACミランから選ばれた2人とは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

フェデリコ・キエーザ(ユベントス)
生年月日:1997年10月25日(23歳)
市場価値:4800万ユーロ(約58億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/5得点5アシスト

 スピードを活かしたドリブルでサイドを切り裂くフェデリコ・キエーザは、セリエA屈指のアタッカーへと成長している。父はイタリア代表でもプレーしたエンリコ・キエーザで、フェデリコは父が現役時代にプレーしたフィオレンティーナの下部組織で育った。ちなみに現在、弟のロレンツォ・キエーザもフィオレンティーナの下部組織でプレーしている。

 19歳でフィオレンティーナの主力となり、19/20シーズンには2ケタ得点をマーク。20歳でデビューしたイタリア代表でもコンスタントにプレーしている。今季、買取義務付きの期限付き移籍でユベントスに加入。両サイドでプレーが可能で、3バックと4バックの可変システムを敷くユベントスで、ウイングバックとウイングの両立という難しいタスクの中で結果を残している。

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【写真:Getty Images】

チーロ・インモービレ(ラツィオ)
生年月日:1990年2月20日(30歳)
市場価値:4500万ユーロ(約54億円)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/13得点2アシスト

 昨シーズン、ユベントスとの熾烈な優勝争いを演じたラツィオで、チーロ・インモービレはリーグ戦36得点をマークした。ゴンサロ・イグアインに並ぶセリエA最多得点記録で、欧州各国のリーグで最も得点を挙げた選手に贈られるヨーロッパ・ゴールデンシューを受賞している。

 ドルトムント、セビージャと海外では結果を残すことができなかったが、ラツィオでは不動のエースとしてチームを牽引している。インモービレはイタリア語で「動かない」という意味だが、ボックス内での巧みな動き出しでゴールを重ねている。今夏にはクラブとの契約を2025年まで延長し、ラツィオ愛を貫いている。

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【写真:Getty Images】

ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)
生年月日:1991年6月4日(29歳)
市場価値:4800万ユーロ(約58億円)
20/21リーグ戦成績:15試合出場/9得点3アシスト

 ナポリで生まれ育ったロレンツォ・インシーニェは、ナポリの象徴的な存在として活躍する。下部リーグへの武者修行を経てトップチームに復帰すると、在籍9年目にしてナポリで公式戦372試合に出場。昨季からはキャプテンマークを巻いている。

 163cmという小柄な身体を活かしたアジリティが武器で、鋭いドリブルで左サイドを制圧する。左サイドからファーサイドのゴールネットを狙うコントロールショットはインシーニェの十八番である。今季はここまで9得点をマーク。昨年10月のベネベント戦では兄弟対決が実現し、3歳年下の弟・ロベルト・インシーニェとともにゴールを決めた。現地メディアによれば、兄弟ゴールは71年ぶりで、インザーギ兄弟でも成し遂げられなかった快挙をインシーニェ兄弟は実現している。

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