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アトレティコ・マドリード対チェルシー、予想スタメン&プレビュー。キーマンは誰? まさに互角で激戦必至【欧州CLラウンド16】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

マッチプレビュー

ルイス・スアレス ティモ・ヴェルナー
【写真:Getty Images】

 新型コロナウイルス大流行の影響により、各国で入国規制などが続く欧州ではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の試合も会場変更などを強いられている。

 現地23日に予定されているアトレティコ・マドリード対チェルシーの1stレグは、前者のホーム扱いになるが、ルーマニアの首都ブカレストでの開催が発表されている。主審は欧州カップ戦でお馴染みのドイツ人、フェリックス・ブリッヒ氏が担当する。

 両者の直近の対戦は2017年12月、チェルシーの本拠地で行われたCLグループステージの試合で、1-1のドローに終わった。通算での対戦成績は7試合でそれぞれ2勝ずつ、引き分けが3回となっている。

 ラ・リーガ首位をキープしながら、やや調子を落としているアトレティコには離脱者が多い。チェルシー戦の1stレグはMFヤニック・カラスコ、DFホセ・ヒメネス、DFキーラン・トリッピアー、MFエクトル・エレーラの4選手を欠いて戦うことになりそうだ。

 一方のチェルシーはFWクリスティアン・プリシッチやMFカイ・ハフェルツが戦線離脱中。DFチアゴ・シウバも含めた3選手はアトレティコ戦1stレグに間に合うか微妙な情勢となっている。だが、選手層は充実しており、彼らなしでも十分な力を発揮できるだろう。

 先月26日にトーマス・トゥヘル監督が就任してからチェルシーは絶好調で、公式戦7試合を戦い5勝2分と一度も負けていない。さらに失点も2つだけと攻守に安定感を取り戻した。3-4-2-1が採用され、フランク・ランパード政権下で出場機会の少なかった選手が再評価されるなど、チーム内の競争も激しさを増している。

 アトレティコも今季は3-4-2-1を基本システムにして戦っており、チェルシーとの対戦はミラーゲームになるかもしれない。例年のごとくリーグ戦23試合で16失点と堅守を誇る前者と、新監督就任後の公式戦7試合で2失点の後者、いずれも守備力に定評があるだけにロースコアゲームとなるだろうか。

 来月17日に予定されている2ndレグは、現時点でチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジで開催できる見込みとなっている。とはいえ、1stレグと2ndレグの間に挟まる試合の相手はマンチェスター・ユナイテッド、リバプール、エバートン、リーズ・ユナイテッドと難敵揃い。ホームに戻っての戦いに向けて、アウェイゴールを1つでも多く奪い、できるだけ有利な状況を作っておきたいところだ。

 ワンダ・メトロポリターノで戦えないアトレティコにとっては厳しい戦いになるかもしれないが、1stレグはいつも通りにできるだけ失点を抑えることがベスト8進出に向けた鍵になる。絶対的守護神ヤン・オブラクを筆頭にディフェンス陣の奮起に期待だ。

【了】

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