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圧倒的強さで復活遂げたレンジャーズに一体何が!? ジェラード監督を襲った数々の不運【EL】

text by 編集部 photo by Getty Images

スティーブン・ジェラード
【写真:Getty Images】

【レンジャーズ 0-2 スラヴィア・プラハ ヨーロッパリーグ・ラウンド16 2ndレグ】

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 ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16の2ndレグ、レンジャーズ対スラヴィア・プラハが現地時間18日に行われ、0-2でアウェイチームが勝利。この結果、2戦合計スコア3-1としたスラヴィア・プラハが準々決勝に駒を進めることになった。

 イングランドのレジェンド、スティーブン・ジェラード監督率いるレンジャーズは今季のスコティッシュ・プレミアシップで10年ぶりとなる優勝を果たしている。成績は32試合で28勝4分0敗、得失点差+68と、まさに圧倒的。2012年に経営破綻によって4部まで落ちたチームの、見事な復活劇であった。

 そんなレンジャーズは国内で圧倒的な強さを誇ったため、ELにおいての期待値も高まっていた。しかし、スラヴィア・プラハに敗れ、結果はベスト16敗退に終わっている。

 1stレグを1-1で終え迎えた2ndレグ、レンジャーズは運に見放されてしまったと言えるだろう。

 1点ビハインドで迎えた55分、ジェラード監督は点を奪おうとFWケマル・ルーフェを投入したのだが、そのわずか6分後、同選手は一発退場を命じられた。ロングボールを処理しようと飛び出したGKオンドレイ・コラルの顔面をスパイクの裏で蹴ってしまったのだ。なお、顔から出血したコラルはプレー続行不可能となり、担架に運ばれピッチを後にしている。

 一人少なくなったレンジャーズの悲劇はこれだけではなかった。73分、ボールコントロールが乱れ慌てたレオン・バログンがボールを奪おうとした相手選手の足を蹴ってしまい、この日2枚目のイエローカードを受け退場。そして、このバログンが与えたフリーキックをニコラエ・スタンシウに沈められ、決定的な2点目を献上している。この時点で勝負はほぼ決してしまった。

 途中出場の選手がわずか6分で退場し、その後また一人退場。そして与えたフリーキックを決められる。この日のレンジャーズにはどうにも追い風が吹かなかった。なお、試合後ジェラード監督は「私たちはより優れたチームに敗れた。私は選手たちが我々を導いてくれた旅を誇りに思う。今夜はさらに一歩進んでみたかったが、そうはならなかった」と言葉を残している。

【了】

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