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バルセロナ、最高の補強は…21世紀ベスト移籍5人。チームを変えたカリスマたち

シリーズ:21世紀ベスト移籍5人 text by 編集部 photo by Getty Images

欧州制覇とバロンドール受賞、クラブを変えたファンタジスタ

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【写真:Getty Images】

FW:ロナウジーニョ
生年月日:1980年3月21日(41歳)
移籍金:3225万ユーロ(約39億円)
在籍期間:2003年夏~08年夏
リーグ戦成績:145試合70得点50アシスト

 パリ・サンジェルマン(PSG)で同僚だったミケル・アルテタは、ロナウジーニョを「彼はサッカークラブそのものを変えられる選手だった。彼はそれをパリとバルセロナでやっている」と振り返っている。2002年の日韓ワールドカップでブラジル代表優勝の立役者となったロナウジーニョは、PSGでその才能を開花させていた。

 2003年の会長選挙で選出されたジョアン・ラポルタは、フランク・ライカールト監督を招聘し、ロナウジーニョを獲得した。1年目こそ無冠だったが、続く04/05シーズンは5シーズンぶりにリーグタイトルを奪回。ロナウジーニョは2005年のバロンドールに輝き、05/06シーズンのリーグ連覇とUEFAチャンピオンズリーグ制覇の2冠達成の原動力となった。

 圧倒的なテクニックと創造性は、バルセロナの財産だった。しかし、07/08シーズンはコンディション低下が響き、シーズン終盤は右足を負傷して残りのシーズンを全休。このシーズンを無冠で終えたことでライカールト監督は退任し、エースだったロナウジーニョも退団している。

 その後はACミランに2年半在籍し、ブラジルに戻った。35歳以降は無所属が続き、38歳で現役引退を決断した。華麗なプレーとカリスマ性はバルセロナというチームを変えたが、夜遊びや不摂生がたたり、後年は輝きを放つことができなかった。

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