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王様リケルメが呆然…最後に待っていた目の覚めるようなドラマ。ビジャレアル対アーセナルと言えばこの試合【EL】

text by 編集部 photo by Getty Images

ファン・ロマン・リケルメ
【写真:Getty Images】

 ヨーロッパリーグ(EL)は準々決勝の全日程が終了。準決勝に進む4チームが揃った。

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 スラヴィア・プラハとの1stレグを1-1で終えていたアーセナルは、敵地での2ndレグで爆発。アレクサンドル・ラカゼットの2ゴールなどで4-0と快勝し、無事にベスト4へと名を連ねた。

 そんなアーセナルと準決勝で対決するのがビジャレアルだ。ディナモ・ザグレブと対戦した同チームは前半で2点を奪うと、後半は反撃を受けたものの逃げ切りに成功。2戦合計スコア3-1とし、次ラウンドへと駒を進めている。なお、ビジャレアルを率いるウナイ・エメリ監督にとっては古巣との対戦となる。

 ビジャレアル対アーセナルと聞いて思い出すのは、やはり2005/06シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝だろうか。試合の幕切れは、実に劇的なものだった。

 ビジャレアルは2005/06シーズンが初のCL出場となっていたが、決勝トーナメントでインテルを破るなど躍進。いきなりベスト4まで生き残った。

 決勝進出をかけたアーセナルとの準決勝では、1stレグを0-1で惜敗。コロ・トゥーレの一発に沈んだ。ただ、この試合はアウェイ戦。ビジャレアルにとって1点差での敗北は決して悪い結果ではなかった。

 それを証明するかのように、ディエゴ・フォルランやフアン・ロマン・リケルメらを擁すビジャレアルはホームでの2ndレグでアーセナルを相手に攻める。時間が経つにつれ、イングランドの名門は守備重視にならざるを得なくなっていた。

 そんな中ビジャレアルに歓喜。89分、ホセ・マリがガエル・クリシに倒されPKを獲得したのである。まさにビッグチャンスだった。

 しかし、リケルメが蹴ったボールはGKイェンス・レーマンがセーブ。アルゼンチンの王様は呆然とし、しばらく動くことができなかった。試合はこのまま0-0で終了し、アーセナルが決勝へと駒を進めることになった。

 後にレーマンは、リケルメがPKを蹴ることをあらかじめ想定し、準備していたことを明かしている。いずれにしても、終盤に訪れた歓喜から落胆まで、実にドラマチックな展開だった。

 今回のビジャレアル対アーセナルでも、ドラマは生まれるだろうか。

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