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創設発表から全然経っていないのに…欧州スーパーリーグが計画見直し、イングランド勢の離脱受け

text by 編集部 photo by Getty Images

フロレンティーノ・ペレス
【写真:Getty Images】

 ヨーロッパを代表する12のクラブは18日、欧州スーパーリーグ(ESL)の創設で合意したことを発表。同大会の会長を務めるフロレンティーノ・ペレス氏はスペインのテレビ番組で「危機的状況にあるフットボールを救うために行動を起こした」と創設の理由を明らかにしていた。

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 しかし、ESL開催については、サポーター、監督、選手、中堅クラブのオーナーなどから批判の声が続々。UEFA(欧州サッカー連盟)も即座に声明を出しており、「私欲による皮肉なプロジェクト」とし、最後を「いい加減にしろ」という強い言葉で締めくくっていた。

 と、世界中から批判を集めたESLだが、創設発表から間もなくして大きな動きを見せている。20日には参加表明していたイングランド勢6クラブ(マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、チェルシー、アーセナル、トッテナム)が離脱を表明。早くも計画は崩壊し始めていた。

 そんな中、ESLは公式声明を発表。イングランド勢が揃って離脱したことを受け、計画を見直すことを明らかとしている。

「既存のシステムが機能していないため、新たな欧州のコンペティションを準備している。我々の提案はパンデミックによってサッカー界全体が経験した財政的困難を克服することを含めて、サッカー界のピラミッド全体に資源と安定性をもたらしつつ、このスポーツが進化できるようにすることを目的としている。また、全てのサッカーの利害関係者に対して実質的に強化された支払いを提供することになる」。

「このような決定をせざるを得ないほどの圧力をかけられたイングランドのクラブの離脱が発表されたにも関わらず、第三者の行為からスーパーリーグを保護する裁定が本日、裁判所で出されたことが証明する通り、我々の提案は欧州の法律と規制に完全に一致していると確信している」

「現在の状況を踏まえて、サッカー界全体の金銭的な収入を強化しながら、サポーターに可能な限り最高な体験を提供するという目標を念頭に置き、プロジェクトを作り変えるための最善なステップを再検討することにする」。

【了】

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