南野拓実が叩き出したトップタイの数字とは? 久々先発で大きく奮闘、貴重な勝ち点獲得に貢献【分析コラム】

2021年05月01日(Sat)11時38分配信

シリーズ:分析コラム
text by 小澤祐作 photo Getty Images
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プレミアリーグ第34節、サウサンプトン対レスターが現地時間4月30日に行われ、1-1のドローに終わっている。サウサンプトンは前半10分も経たぬうちにヤニク・ヴェステルゴーアが退場。80分間を10人で戦いながらも、勝ち点1を得た。そこに、久々の先発入りとなった南野拓実も貢献していた。(文:小澤祐作)

開始10分で狂ったゲームプラン

南野拓実
【写真:Getty Images】

 スチュアート・アームストロングがバックパスを出す。これを受けたのがDFヤニク・ヴェステルゴーアだったが、右足でのファーストコントロールが少し乱れてしまう。それを見逃さなかったジェイミー・ヴァーディーがプレスをかけると、慌てたヴェステルゴーアはスライディング。足は最初にボールに触れていたが、その後ヴァーディーの足首にも当たってしまった。

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 倒れ込む元イングランド代表FWを見たロバート・ジョーンズ主審はファウルの笛を吹き、ヴェステルゴーアにはレッドカードを提示した。試合開始からまだ10分も経っていない中での出来事である。ホームにレスターを迎えたサウサンプトンのゲームプランは、この一瞬にして崩れてしまった。

 サウサンプトンはその後、ネイサン・テラに代えてモハメド・サリスを投入。4-4-1で来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場を狙うレスターに対応した。

 当然サウサンプトンにはボールを持つ余裕がなかった。レスターの攻めに耐え、カウンターでのワンチャンスを狙う。これを継続するしかなかった。もはや戦術どうこうの話ではなく、いかに集中力を切らさないか。これだけだった。

 そのホームチームは割り切って守備に重心を置けたことが大きかったのか、中央にしっかりと蓋をしてレスターに先制点を与えなかった。そして61分、ワンチャンスをモノにして1-0のリードを奪取。これにはラルフ・ハーゼンヒュットル監督も喜びを爆発させていた。

 先制から7分後、サウサンプトンはジョニー・エバンスに点を許し同点とされたが、最後まで追加点は奪われなかった。一人少ない中、それもレスターという強敵相手に、貴重な勝ち点1を拾うことができたのである。

 試合後、ハーゼンヒュットル監督は「大きな功績だ」とチームを讃えた。ちなみに英『BBC』によると、プレミアリーグにおいて前半10分以内に退場者を出し敗北を免れたのは、2019年3月のレスター(4分にハリー・マグワイアが退場した後2-1でバーンリーに勝利)以来となったようだ。

南野はできることをやった

 ヴェステルゴーア退場後、レスターを前にピッチで戦い続けたサウサンプトンの選手たちは大きな賞賛を得るに値するだろう。もちろん、日本代表MF南野拓実も例外ではない。

 第28節ブライトン戦以来、代表ウィーク明け後初となるスタメン入りを果たした南野はチェ・アダムスと2トップコンビを組んだ。立ち上がりから集中力高く挑んでおり、7分には鋭いプレスから相手陣内深くでチャーラル・ソユンクからボールを奪って味方のチャンスへと繋げている。

 10分も経たないうちにヴェステルゴーアが退場したことは、南野にとってアンラッキーだった。チームとして重心を低くせざるを得ず、それにより攻撃に出る回数が減ったからだ。

 それでも、南野はできることをやった。ヴェステルゴーア退場後、4-4-1の右サイドに移動した同選手は対峙したルーク・トーマスやサイドに流れてくるレスターの要ジェームズ・マディソンらに積極的にプレスを与え、自由を与えていない。マークの受け渡し等をスムーズに行うなど、一列後ろにいるカイル・ウォーカー=ピータースとの連係も決して悪くなかった。

 50分にはトーマスにガツンと身体をぶつけイエローカードを受けてしまったが、激しさという意味で相手に与えたプレッシャーは申し分なかった。このシーン、ジョーンズ主審の判定は少々厳しかったと言える。

 南野は76分にイブラヒマ・ディアロとの交代でピッチを退いた。この時点で背番号19の走行距離は「8.4km」で、チーム内3番目の数字だったようだ。また、データサイト『Who Scored』によると、この日の南野はインターセプト数で両チーム合わせてトップタイにつけている(2回)。

 サウサンプトンはエースFWダニー・イングスが離脱中。さらに29日の会見でハーゼンヒュットル監督が南野について「今後6試合でプレーするチャンスが必ずあるだろう」と話しているので、この後も日本代表MFにチャンスは訪れるだろう。今回はチーム事情により守備での奮闘となったが、次節以降はやはり攻撃面での結果に期待したいところだ。

(文:小澤祐作)


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参照元:DAZN

【了】

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