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世界最高の右サイドバックは誰だ? サッカー選手能力値ランキング16位~20位。スペイン屈指のクオリティーを持つのは…(20/21シーズン版)

シリーズ:20/21能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

17位:PSGで期待以上の活躍見せる小兵

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【写真:Getty Images】

DF:アレッサンドロ・フロレンツィ(イタリア代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1991年3月11日(30歳)
市場価格:1500万ユーロ(約18億円)
19/20リーグ戦成績:14試合出場/0得点1アシスト(ローマ)
19/20リーグ戦成績:12試合出場/0得点0アシスト(バレンシア)

 ローマで生まれ、ローマで育ち、ローマのキャプテンマークも巻いたが、パウロ・フォンセカ監督の下で出番は減少。昨季途中にバレンシアへのレンタルを経験し、今季からはパリ・サンジェルマン(PSG)にレンタルされている。ただ、フランスの地では当初の期待を上回るパフォーマンスを披露。決してネガティブなシーズンを過ごしているわけではない。

 30歳にして再び評価を高めつつあるアレッサンドロ・フロレンツィの魅力と言えば、やはりユーティリティー性だろう。右サイドだけでなく、左サイドも高質に務めることが可能で、もともとはMFだったため中央でプレーすることも苦にしていない。これだけ幅広いポジションを担うことができるのは、優れた「IQ」を持っているからと言っていいかもしれない。

 90分間走力が落ちないほど豊富なスタミナを兼備しており、前線に飛び出す積極性もある。PSGでもペナルティーエリア内まで侵入する姿は何度も見られている。また、足元の「テクニック」や「パス」センスに長けるフロレンツィは、ビルドアップ時にも存在感を誇示。敵陣深くに進んでから繰り出すクロスやラストパスも正確と、オフェンス能力は十分なものがある。

 一方で身長173cmと大柄ではないフロレンツィは、やはり「フィジカル」や「空中戦」における勝負で後手に回ってしまうことが多い。一部報道では、PSG指揮官マウリシオ・ポチェッティーノがこのあたりに不満を抱いているともされている。しかし、“使い方次第”ではまだまだ輝ける選手であることに、疑いの余地はないだろう。

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