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スペインの消えた逸材5人(4)。天国から地獄へ…才能はメッシ以上だった同い年FW

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したスペイン人選手を紹介する。

才能はメッシ以上だった同い年FW

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【写真:Getty Images】

FW:ビクトル・バスケス
現所属クラブ:ロサンゼルス・ギャラクシー(MLS)


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 リオネル・メッシは間違いなく、バルセロナのカンテラ(下部組織)史上最高傑作の1人だが、メッシの同世代には有望株がひしめいていた。ジェラール・ピケ、セスク・ファブレガス、ペドロ・ロドリゲスはメッシと同じ1987年生まれで、セルヒオ・ブスケッツは1歳下だった。昇格するタイミングこそ違えど、彼らはトップチームで輝きを放った。

 メッシと同じ1987年生まれのビクトル・バスケスは、メッシに優るとも劣らない才能を持っていた。メッシとともにプレーした時期もあり、セスクは当時を回想してバスケスの才能を認めている。同年代のメッシたちとともに将来のバルセロナの主力として活躍する姿を、多くの人々は想像していた。

 しかし、メッシとは対照的にトップチームへの道は遠かった。バルセロナBではペップ・グアルディオラ監督に師事し、ペドリやブスケッツ、チアゴ・アルカンタラらとプレー。シーズン終盤にはラ・リーガデビューを飾っている。グアルディオラがトップチームの監督に就任し、メッシが背番号を10番に変更した翌シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグでも1試合に出場したが、定着することはできなかった。

 2011年夏、24歳となったバスケスはバルセロナを離れる決断を下す。ベルギーの強豪クラブ・ブルージュでは主力として活躍した後は、メキシコ、MLS、カタールと渡り歩いた。一度ベルギーに戻ったが、今年3月にロサンゼルス・ギャラクシーと契約している。

【了】

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