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フランス代表DFのプレー続行認めた対応に批判も。「10秒か15秒KOされていた」

text by 編集部 photo by Getty Images

ベンジャマン・パヴァール
【写真:Getty Images】



 ユーロ2020(欧州選手権)グループステージF組第1節のフランス代表対ドイツ代表戦が現地時間15日に行われ、フランスが1-0で勝利を収めた。この試合で、フランスのDFベンジャマン・パヴァールが頭を打ちながらもプレー続行を認められたことが物議を醸している。

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 パヴァールはこの試合の58分、ゴール前に飛び込んできたDFロビン・ゴセンスの膝を頭に受ける形で転倒。意識を失ったようにも見えたが、医療スタッフの処置を受けたあとプレーを再開し、90分間フル出場した。

 試合後には、パヴァール自身も一瞬気を失ったと自覚したことを認めている。「10秒から15秒くらいKOされていた」と『beINスポーツ』に語った。

 アクシデントの時点でフランス代表はまだ交代枠を使っておらず、選手交代を行うことは可能な状況だった。だが、昨季プレミアリーグや今季Jリーグなどでも導入された、脳震とうの恐れがある選手の追加交代枠がユーロ2020に導入されていないことに対しては批判の声も上がっている。

 元イングランド代表FWのクリス・サットン氏は、「いつになったら選手の健康を本当に優先するのか。難しいことじゃない。脳震とうの交代枠を今すぐに導入するべきだ」と自身の公式ツイッターアカウントで訴えた。元ドイツ代表MFのディートマー・ハマン氏も「動くべきだ。今の対応では十分ではない。プレー続行を認められるべきじゃなかった」とアイルランド『RTE』に語っている。

 先日の試合ではデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが試合中に心臓発作で倒れ、一時的に心停止に陥るという事態も発生したばかり。選手の健康を最優先する試合運営の必要性が改めてクローズアップされている。

【了】

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