イングランド代表の強さはどこに? 偶然ではない決勝進出、勝ち続けるチームの戦略とは…【ユーロ2020分析コラム】

2021年07月08日(Thu)11時17分配信

シリーズ:分析コラム
text by 加藤健一 photo Getty Images
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UEFAユーロ2020(欧州選手権)準決勝、イングランド代表対デンマーク代表が現地時間7日に行われ、2-1でイングランド代表が勝利している。イングランド代表は今大会初失点を喫したが、延長戦の末に逆転に成功した。決して派手な戦いぶりではないが、優勝から逆算された戦略が垣間見える戦いを続けている。(文:加藤健一)

イングランド代表の連続無失点がストップ

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【写真:Getty Images】



 接戦における強さがイングランド代表の代名詞となりつつある。準々決勝までの5試合、イングランド代表は失点をしていない。初戦は57分、第3戦では12分にゴールを奪って1-0で勝利した。ラウンド16のドイツ代表戦は複数得点を奪っているが、先制するのに75分まで待たなければならなかった。余裕をもって試合を観ることができたのは、ウクライナ代表戦で点差が開いた後半くらいだろう。

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 デンマーク代表との準決勝も例に漏れず接戦だった。イングランド代表はこれまでの基本だった4-2-3-1の布陣を踏襲し、準々決勝からのメンバー変更も1人のみ。対するデンマーク代表もクリスティアン・エリクセン離脱後の最適解となった3-4-2-1の陣形で、準々決勝と同じ11人を送り込んでいる。

 前半はほぼ互角。デンマーク代表がビルドアップの出口をマルティン・ブライスワイトに設定し、ダイレクトプレーからチャンスを作ろうとしたが、イングランド代表もゴール前を固めてそれを守る。一方のイングランド代表もブカヨ・サカとラヒーム・スターリングの突破力を活かそうとする。3バックに対してスピードでは分があるのを活かそうとしたが、デンマーク代表はウイングバックが下がることでサカとスターリングに対応していた。

 こう着状態を破ったのは、1本のFKだった。ゴール正面でデンマーク代表がFKを得ると、ミッケル・ダムスゴーアが直接ゴールネットを揺らす。右足で蹴られたボールは壁の上を通り、GKジョーダン・ピックフォードの手をかすめてゴールに吸い込まれた。

 しかし、ここからイングランド代表の攻勢が始まる。

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