マルコ・アセンシオ
【写真:Getty Images】


 東京五輪(東京オリンピック)・男子サッカーの準決勝、U-24日本代表対U-24スペイン代表が3日に埼玉スタジアムで行われた。延長戦にまでもつれ込んだ一戦は、115分のマルコ・アセンシオによる一発でU-24スペイン代表が勝利している。そんな劇的決勝ゴールを奪ったアセンシオとは何者か。どんなプレースタイルで、どんな選手なのか紹介していく。

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 アセンシオは、スペイン・バイアレス諸島州マジョルカ島で、オランダ人の母親とスペイン人の父親の間に生まれた。マジョルカのカンテラ(下部組織)出身のアセンシオは、2013年にトップチームデビューを果たすと、翌年には350万ユーロ(約4億円)でレアル・マドリードに移籍。その年はマジョルカに、翌年はエスパニョールにレンタル移籍し、同クラブではラ・リーガ最優秀若手選手賞を受賞している。そして、翌16/17シーズンからマドリーに復帰した。

 そのアセンシオはマドリー復帰直後のプレシーズンで存在感を示すと、UEFAスーパーカップのセビージャ戦でスタメン出場。すると、21分にミドルレンジからゴラッソを沈め、3-2の勝利に貢献している。その活躍もあり、以降トップチームで主力を張るように。これまで公式戦193試合で37得点22アシストを記録し、ジネディーヌ・ジダン監督の下で数々のタイトル獲得に貢献してきた。

 スペイン代表での経験も豊富で、U-19欧州選手権優勝、U-21欧州選手権準優勝に貢献し、2018年のFIFAワールドカップでは、22歳の若さでメンバー入りを果たし、ベスト16進出を経験した。そして、今回オーバーエイジ(OA)の一人として東京五輪に参戦。金メダル獲得まであと一歩のところまで迫っている。

 そんなアセンシオは、卓越した足元のスキルと緩急をつけたドリブル、広い視野を活かしてトップ下、サイドハーフ、インサイドハーフと、前線から中盤にかけて広範囲でプレーすることが可能。自らが起点となってチャンスメイクする能力も非常に高い。

 とくに様々な場所からゴールネットに突き刺すことができる強烈かつ正確なミドルシュートは、アセンシオ最大の武器だ。準決勝のU-24日本代表戦で決めたペナルティーエリア右からのコントロールシュートは、左利きのアセンシオにとって最も得意とするゴールだったと言えるだろう。

 20/21シーズンはなかなか結果が残せず、ファンから批判の声もあがった。今夏開催のユーロ2020メンバーからは落選、OAとして参加している東京五輪でも準々決勝終了時点で無得点とやや波に乗り切れていなかった。しかし、準決勝U-24日本代表戦で一気にヒーローとなることができた。この勢いのまま、母国に金メダルをもたらし、その先のマドリーにおける活躍に繋げることはできるか。アセンシオのパフォーマンスから目が離せない。

【了】

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