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バルセロナが苦しんだ“ペドリ依存”。大黒柱となった18歳の孤立を救ったのは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

ラ・リーガ第2節、アスレティック・ビルバオ対バルセロナが現地時間21日に行われ、1-1の引き分けに終わった。相手に押し込まれてチャンスを作られ、先制点を許したバルセロナだったが、なんとか同点に追いつくことができた。いい意味でも悪い意味でも、ペドリの存在の大きさを確かめられた試合だった。(文:加藤健一)

バルセロナは何に苦しんだのか

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【写真:Getty Images】

 バルセロナは歴史の転換点に立っている。サッカーに限らず、新たな世代へと移り行く最中には痛みが伴うもの。アスレティック・ビルバオと対峙したバルセロナは、相手との完成度の差に苦しんだ。

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 イバン・ラキティッチとルイス・スアレスが抜けた昨夏から変化は始まっていたが、リオネル・メッシが去ったことでそれは決定的なものとなった。ラキティッチが去った中盤にはペドリとフレンキー・デ・ヨングという2人の主役が生まれたが、メッシの代わりは世界中を探してもいない。バルセロナは新たなスタイルを探す必要に迫られている。

 昨季からの変化はDFラインの枚数で、プレシーズンから4バックで戦っている。しかし、この日はビルバオの1トップ、イニャキ・ウィリアムズのスピードに、ジェラール・ピケとエリック・ガルシアが苦しめられた。さらに、バルセロナは30分にピケが負傷交代してしまう。

 ビルバオのハイプレスに苦しんだバルセロナは、押し込まれる時間が長くなる。前半のシュート本数は9対3でビルバオが上回った。バルセロナはなんとか前半をスコアレスで折り返したが、流れを変えられないまま失点を喫してしまう。9本目のコーナーキックをイニゴ・マルティネスが合わせ、50分にビルバオが先制している。

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