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アーセナル、チェルシー戦の完敗はなぜ? 無得点で被シュート数は…開幕3連敗の覚悟を【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

プレミアリーグ第2節、アーセナル対チェルシーが現地時間22日に行われ、0-2でアウェイチームが勝利している。アーセナルはこれで開幕2連敗。次節の相手がマンチェスター・シティということを考えても、かなり厳しい船出になると言わざるを得ない。(文:小澤祐作)

まさに完敗

アーセナル
【写真:Getty Images】

 試合終了のホイッスルが鳴ると、エミレーツ・スタジアムにはアウェイサポーターの声だけが響いていた。チェルシーをホームに迎えたアーセナルは0-2の完敗。これで、開幕2連敗スタートとなってしまった。

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 アーセナルは立ち上がりこそテンション高く挑み、ファーストシュートを放っている。チェルシーはその勢いに対し、やや苦労していた印象を受けた。

 しかし、アウェイチームはすぐにリズムに慣れ、自分たちのサッカーを取り戻す。そこからスコアが動き出すまで、そう多くの時間はかからなかった。

 15分、アーセナルはチェルシーの新加入FWロメル・ルカクに起点を作られ、マテオ・コバチッチから右サイドのリース・ジェームズへと展開される。そして最後はクロスをルカクに合わせられ、先制点を献上してしまった。

 その後もペースはアウェイのチェルシー。アーセナルはただ耐えるしかなかった。しかし35分、今度は先制点をアシストしたR・ジェームズにゴールを献上。前半45分間で2点のビハインドを背負うことになってしまった。

 後半に入りアーセナルは前への意識を強め、深い位置までボールを運ぶシーンも何度か見られたが、そこ止まり。つまり、フィニッシュまではなかなか持ち込めなかったのである。反対にチェルシーにはビッグチャンスを作られる。GKベルント・レノのファインセーブがなければ、あと2、3失点はしていただろう。

 結局、アーセナルは90分間で6本のシュートに留まり、被シュート数は22本まで積み上がってしまった。支配率も35%となるなど、まさに完敗だった。

 では、なぜアーセナルはここまで苦しんだのだろうか。

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