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アーセナル初陣、冨安健洋が叩き出したスタッツとは? 安定感抜群! チームメイトは惨敗だった中で…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

プレミアリーグ第4節、アーセナル対ノリッジが現地時間11日に行われ、1-0でホームチームが勝利している。日本代表DF冨安健洋がデビューを飾った試合で、アーセナルは開幕からの連敗を「3」で止めている。冨安のパフォーマンスはどのようなものだったのか。(文:安洋一郎)

アーセナルはようやく初勝利

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【写真:Getty Images】

 プレミアリーグ創設以降、初の開幕3連敗スタートとなったアーセナル。これはただの3連敗ではない。0得点9失点での3連敗である。開幕から新型コロナウイルスの感染者や主力の負傷離脱など人選に苦しかったのは事実だが、それを言い訳に出来ないほど酷い試合内容が続いていた。

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 前節のマンチェスター・シティ戦では5-4-1のフォーメーションを採用していた。今節は多くのケガ人が戻ってきたこともあり、前節からはスタメン7名を入れ替えた。システムも基本フォーメーションの4-2-3-1に戻している。期待の新戦力、日本代表DF冨安健洋は合流して間もないが、右SBのスタメンに名を連ねた。

 試合序盤はアーセナルのプレッシングがハマり、開始10分で5本のシュートを打つなどアーセナルペースで進む。しかし、前半の中盤を過ぎたあたりからノリッジが簡単にプレスを剥がしてアーセナル陣内に攻め込む時間が増え、ノリッジペースで前半をスコアレスで終えた。

 後半は再びアーセナルが盛り返す。ショートカウンターから幾度なくノリッジ陣内に攻め込むが、主将のグラント・ハンリーを中心にクロスを跳ね返し、ゴールを許さなかった。
62分、足が痙攣した冨安と中盤のロコンガに代わりトーマス・パーティとエミール・スミス=ロウが試合に投入されると、そのわずか4分後に試合が動く。ショートカウンターからペペのシュートのこぼれ球をオーバメヤンが押し込み、アーセナルが先制に成功する。

 第4節にしてようやく初ゴールを決めたアーセナルはその後も試合を支配し、途中投入されたスミス=ロウを中心にノリッジゴールに迫るが、追加点を奪えなかった。反対にカウンターからピンチを招くが、この試合が負傷からの復帰戦だったガブリエウ・マガリャンイスを中心にDF陣が体を張り、決定的なシュートは打たせず。苦しんだ末にアーセナルが1-0で勝利し、今季プレミアリーグ初勝利を手にした。

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