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アーセナル初陣、冨安健洋が叩き出したスタッツとは? 安定感抜群! チームメイトは惨敗だった中で…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

安定感抜群! 冨安健洋が叩き出したスタッツ


 アーセナルに加入してから初めての試合に右SBとして先発出場し、62分までプレーした冨安健洋。彼のプレーに対するSNSでの反応は日本だけに留まらず、現地のツイッターでトレンド7位にランクインするなどイングランド国内でも大きな注目を集めた。

 移籍市場最終日に加入が決まったことや、9月の代表ウィークで日本代表の試合に出場していたこともあり、アーセナルでの練習はわずか1日半だった。まだチームに馴染めていない段階でいきなりスタメン起用されたことを考えるとアルテタ監督の信頼と期待度が高いことは間違いない。

 それもそのはず、セドリック・ソアレスやカラム・チェンバースなど、今季のアーセナルの右SBのパフォーマンスは乏しかった。特に今節ノリッジ戦で彼らより大幅に安定していたのが空中戦だ。前節のマンチェスター・シティ戦を5バックで戦ったアーセナルだが、データサイト『Sofa score』によると5人全員が空中戦全敗という不名誉なスタッツを記録していた。そんな中、冨安は空中戦8戦7勝という安定感抜群のスタッツを残した。

 攻撃では高い位置にてフリーでボールを受ける機会が少なく、逆サイドのキーラン・ティアニーとは対象的にクロスを上げることは殆どなかった。これは縦関係でコンビを組んだニコラ・ペペが、周りの選手と連携して崩すタイプというよりは個人で中に仕掛けるタイプだったためと考えられる。前半終了間際には惜しいボレーシュートを放つなど効果的な攻撃参加もみせている。

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