マンチェスター・シティ
【写真:Getty Images】



 プレミアリーグの歴史を大きく変えた伝説的な試合から、今日でちょうど10年が経過した。マンチェスター・シティが宿敵マンチェスター・ユナイテッドに対し、敵地オールド・トラフォードで6-1の圧倒的大勝を飾った一戦だ。

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 名将サー・アレックス・ファーガソン氏の率いたユナイテッドは、1990年代から2000年代にかけてイングランドを代表するメガクラブとして圧倒的な力を誇っていた。この時期にも直近5年間で4度のリーグ制覇、チャンピオンズリーグ(CL)でもほぼ毎年のように上位進出を果たすなど、その実績は国内他クラブの追随を許さなかった。

 一方のシティは、現在の姿からは想像し難いが、イングランド国内ですら決して強豪チームではなかった。1968年にリーグ優勝の経験はあったとはいえ、プレミアリーグ設立以降の時期は2部や3部にまで降格するなど低迷。数十年間にわたってユナイテッドとは比較にすらならない存在であり続けた。

 その状況が変わり始めたのは2000年代末にオーナー交代で多額の補強資金を手に入れ、積極補強の効果が徐々に表れ始めた頃からだ。2009/10シーズンにはリーグ5位、2010/11シーズンには3位と徐々に好成績を収め始めた。

 そして迎えた2011/12シーズン、シティとユナイテッドはともに無敗の首位と2位で第9節のダービーマッチを迎える。マリオ・バロテッリが2ゴール、この年から加入したセルヒオ・アグエロが1ゴールを挙げて3点をリードしたシティは、1点を返されたあと終盤にはエディン・ジェコ(2点)とダビド・シルバもゴールを重ね、オールド・トラフォードで「6-1」という歴史的な結果を残した。

 最終的にシティは、この年にユナイテッドとの大接戦を制して44年ぶりのリーグ優勝を成し遂げる。その後の両クラブが現在までの10年間に辿ってきた軌跡を考えれば、この一戦はまさにイングランドとマンチェスターにおける“パワーシフト”を象徴する歴史的転換点だったと振り返ることができる。

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