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イタリア代表メンバーって誰がいるの? 現在のスタメン、フォーメーションは? 現欧州最強国! 名将がセレクトする11人は…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF紹介

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【写真:Getty Images】



ジョバンニ・ディ・ロレンツォ(ナポリ)
生年月日:1993年8月4日(28歳)
イタリア代表成績:17試合1得点1アシスト

 今季のセリエAを沸かせている絶好調ナポリでファーストチョイスの座を担う28歳。爆発的なスピードや圧倒的なフィジカルはなく、派手さという部分は欠けるが、サイドバックだけでなくセンターバックもハイレベルに務められるほど守備能力が高い。また、クロスの質が非凡で、積極的に縦パスを差し込めるあたりも魅力ポイントである。ちなみに少年時代はFWとしてプレーしていた。

 ユーロ2020前までは主に控えだったが、本大会ではアレッサンドロ・フロレンツィが負傷したこともあり主力メンバーの一人に。そして、与えられた仕事をきっちりとこなし、優勝に貢献した。ユーロ後もスタメン起用は続いており、先月のリトアニア代表戦では嬉しい代表初ゴールもマーク。来年開催のカタールワールドカップ出場に向け、今のところ視界は良好と言っていいだろう。

レオナルド・ボヌッチ(ユベントス)
生年月日:1987年5月1日(34歳)
イタリア代表成績:112試合8得点6アシスト

 イタリア代表で100キャップ以上を刻んできたディフェンスラインの要である。時折信じられないほど軽い対応を見せてしまうのがウィークポイントとなっているが、エアバトルの強さはピカイチで、カバー範囲も広い。そして、かつてあのジョゼップ・グアルディオラ監督から獲得を希望されたほど足元の技術が高く、質の良いロングフィードを次々と繰り出せるという長所もある。

 また、ユベントスからミランへ移籍し、わずか1年でユベントスに復帰することができるなど、メンタルの強さはもはや異常。それは今夏のユーロ2020でも存分に証明された。大会全試合でスタメン起用されながらパフォーマンスレベルを落とすことなく、イングランド代表との決勝では貴重な同点弾を叩き出している。今後もこの男の精神力の強さが、イタリア代表には必要となってくるだろう。

ジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)
生年月日:1984年8月14日(37歳)
イタリア代表成績:114試合8得点4アシスト

 今年で37歳となり、さすがに細かな怪我が増えてきた印象は否めない。しかし、ピッチに立った際の存在感は今なお抜群である。相手FWから確実に自由を奪う闘争心溢れるディフェンスはもはや極みの域に達しており、レオナルド・ボヌッチとコンビを組めば、その最終ラインはたちまち難攻不落となる。すべてのDFにとって最高のお手本になる存在と言ってもなんら不思議ではないだろう。

 南アフリカワールドカップとブラジルワールドカップでグループリーグ敗退に終わり、2012年のユーロでは決勝で敗北。と、イタリア代表ではこれまで悔しさばかりを味わってきたが、今夏のユーロ2020でようやく栄光を勝ち取ることができた。その大会前には「恐らくこれが代表での最後の大会」とコメントしていたが、引退はなし。来年のカタールワールドカップ出場を視野に入れているようだ。

エメルソン・パルミエリ(リヨン/フランス)
生年月日:1994年8月3日(27歳)
イタリア代表成績:23試合0得点2アシスト

 チェルシーではベン・チルウェルやマルコス・アロンソの後塵を拝したが、今季レンタル加入したリヨンではレギュラーの座を掴み取った。イタリア代表には2018年ロシアワールドカップ後から継続して名を連ねており、ここまで23試合に出場している。ドリブルでの推進力や守備力は及第点といったところだが、丁寧なパスで味方を使いながら攻撃に幅と深さをもたらすプレーが得意である。

 今夏のユーロ2020ではサブ組だったが、レオナルド・スピナッツォーラが負傷したことで準決勝、決勝という大舞台に先発出場し、大きなミスなどもなく見事優勝に貢献。大会後もスタメンとして起用され続けている。しかし、スピナッツォーラが負傷から戻ってくれば、再びサブ組に入る可能性は高い。このままポジションを維持するには、指揮官への猛烈なアピールが必要となるだろう。

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