優勝後に退任。イタリアの名将はどこへ…
【写真：Getty Images】
アントニオ・コンテ（イタリア）
生年月日：1969年7月31日（52歳）
過去に率いた主なクラブ：ユベントス、イタリア代表、チェルシー
獲得タイトル：セリエA（11/12～13/14、20/21）、プレミアリーグ（16/17）、FAカップ（17/18）
2019年夏にインテルの監督に就任したアントニオ・コンテは、2年目の昨季に11年ぶりとなるセリエA制覇を成し遂げた。しかし、リーグ戦最終節からわずか数日後、突如としてコンテが退任することが発表された。後にスティーヴン・チャン会長が明かしたところによると、補強戦略をめぐる意見の相違が、退任の原因となったという。
現役時代にユベントスの黄金時代を支えたコンテは、指導者として実績を残した。セリエBのクラブを昇格へと導き、11/12シーズンにユベントスの監督に就任。2年連続7位と低迷していたクラブでいきなりセリエA3連覇を達成している。
4年目の開幕前に突如として退任が発表され、翌8月にはイタリア代表監督に就任する。16年のユーロ（欧州選手権）では準々決勝敗退という結果に終わり、直後にチェルシーの監督に就任。ここでも1年目にプレミアリーグ制覇を達成したが、UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得を逃した翌シーズン限りで解任された。
今夏にはトッテナムやアーセナルといったビッグクラブが招聘を狙っているとも報じられたが、結局どのクラブとも契約せず。現在フリーの監督経験者の中ではトップクラスの実績を持つだけに、その去就は注目が集まる。
